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 光の中を進んでいくと、出口が見えてきた。


 そこは、広い大地だ。草木だ。吹く風が心地よい。


 周りには俺と同様、初期設定が終わったであろうプレイヤーが数人周りの風景を見ていた。


「さて、最初の街はここから街道に沿って歩けば着くって言ってたな。」


 エルマに教えられた通りに進んでいくことにしよう。


「〜♪」


 10分ほど歩いただろうか、石壁と門であろう入口が見えてきた。

 門の前には何人か衛兵に受付をしてもらっていたため、俺も列に並ぶ。


 並んでいる間に先の目標を決めておくことにした。

 まずは、冒険者ギルドへの登録。

 ギルドに登録しておかないと、ギルドが発行するクエストが受けられないとナビゲーターのエルマは言っていた。これは一番最初にすることだと。

 そして、次が『刀』を見つけること。

 いま、俺が装備しているのは【鉄の剣】だ。これは、最初にエルマから貰ったもので幾つかある武器の候補から選んだ。しかし、侍プレイとして冒険するなら刀は必須である。おそらく、武器屋か鍛冶屋にあるはずだ。


「次の人」


 俺の番になったため、衛兵が声を掛けてくる。


「名前と身分証明を」


「ムサシ、身分を明かすもんは……持ってないな」


「ん?お前、プレイヤーか。ならば【インベントリ】の中に身分証明の出来るものがあるはずだ。」


 なるほど、インベントリの中にあるのか、見てなかった。


 俺はインベントリと発すると、目の前にウィンドウが表示される。インベントリ欄の中には確かに身分証明書なるものが存在していた。


「すまんすまん、これだな」


 俺は衛兵に身分証明書を渡す。

 衛兵は身分証明書を確認すると返却した。


「確認できた。その身分証明書は仮のものだから、冒険者ギルドに行くといい。場所はこの大通りを進んで行けば左側にある。交差した剣の看板があるから分かるはずだ。」


「ありがとさん。」


「では、気をつけて行ってこいよ。ようこそ、若葉と旅立ちの街トーファスへ」


 少しごたついたが、難なくもんを通過できた。

 街は意外にも発達していた。

 舗装された道、綺麗に並んだ建築物。人通りも多く、また何人かの商人らしき人が馬車を引いてる。


「ほぇ〜、こりゃデカい街だ。」


 いかんいかん、完全にお上りさんみたいになってしまった。

 俺は、無精髭を触りながら大通りを歩いていく。

 大通りには様々な露店が並んでおり、色んな商品が飾られていた。


 俺は商品を見ながら歩いると、衛兵が言っていたであろう看板を構えた建物が現れた。


【トーファス:冒険者ギルド】


 冒険者ギルドは木造であり、人が沢山入れるようにしてるためか入口の扉もかなり大きい。実際に、開け放たれた扉の先には多くの人たちが受付に並んでいる。おそらく、ここにいる人はクエストを受けに来た人や依頼に来た人、また俺と同じく登録しに来た人たちであろう。


 俺は、人が開いた受付に行く。受付には体格のいいお兄さんが立っていた。


「ようこそ、冒険者ギルドへ。要件は何だい。」


「ギルドの登録をしたいんだが。」


 俺は、身分証明書をインベントリから取り出すとカウンターに置いた。


「ここに来たばかりのプレイヤーの方ですね。了解です、初めて登録された方にギルドの説明をさせていただいてますが、聞いていきますか?」


「聞いていくよ」


「わかりました、では説明させていただきます。」


 -----------------------------------------


 要約するとこうだ。

 ①クエストは、掲示板に貼られているものをカウンターに持っていき受注すること。クエストクリアしたかどうかは自動で更新されるので実物を見せなくてもいい。

 ②ギルドガードはどこの町にもあるギルドで使用することができる。

 ③犯罪を犯して捕まった場合、ギルドの契約が切れる。その場合、ギルド側で審査を行い契約無効期間を交付するとのこと。

 ④クエストを何度か受けていただくと、ランクの昇格があり、ランクが上がると難易度の高いクエストが受けれるようになるため頑張ってほしい。


 一通り説明を受けると、俺の前に一枚のカードが置かれる


【名前:ムサシ    ギルドランク:F】


 俺は、ギルドカードを受け取るとカードはポリゴンとなり、インベントリに入ったという通知が届いた。


「さて、さっそくクエストを受けてみるか。」


 俺は、ボードを確認しにいった。

 ボードには様々なクエストが貼ってあり、中には家の畑の手伝いをしてほしいやら、家畜の世話をしてほしいなど、まさに初心者が受けるであろうものばかりだ。


「これなんかよさそうだな。」


 俺は一枚の紙を手に取る。


【 クエスト『草原ヤギの毛が欲しい』

 内容: フィールドゴートの毛10個 】

 紙を取ると同じクエストの紙がまたボードに追加される。

 クエストの奪い合いが無くなるようにした工夫なんだろう。


 受付に受注することを伝えて、ギルドから出る。

フィールドゴートはどうやら、正門から出た草原にいるらしい。見た目は現実のヤギとほとんど一緒らしい。


俺は事前に教えて貰った正門へ向かい衛兵にギルドカードを見せ街の外に出た。









いろいろ試行錯誤しながらやってます。

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