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エピローグ-黄色い箱と黒いチャリ-

いっけな~い、遅刻遅刻ぅ~


私、本条真理、黄色いパッケージに包まれた栄養調整食品(個系タイプ)を齧りながら自転車に跨るどこにでもいる高校生!


「目覚ましをセットし忘れるなんてついてないんだから」


只今絶賛学校までの道を全速力で漕いでる所、次の角を曲がればもう学校!


「どわヴァッ」


え、なに?急に痛みを感じたと思ったら辺りが真っ暗じゃない、私のハルファス号が何処にも見当たらないんですけど……


(辺りを見渡し上下にも目をやるが、そこには在るべきものが存在しなかった)


私の体……もなくない?あー、う~ん、あれかあの痛みか、死ん……だのか私。


(そんな禅問答の用な事を一人で繰り替えしていると、ふとある異変に気付く。)


なんか引き寄せられてない?いや引き寄せられるというより吸い寄せられてるわ、あっフルパワーやめっ


(掃除機で塵を吸い取るようにその意識も途絶えた)



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



熱い……苦しい……痛い……気持ち悪い……痛いイタイイタイイタイイタイ嫌ッッ


「ゔっへ、あっつ、なによ今の」


(額に乗っている手拭いを払い、掛かっている布団を脚で奥にやり、半身を起こすと漸く自分が見知らぬベッドに寝かされていた事に気付く)


どこ?ここ、あれは夢……だったのかしら、今は夜……みたいね、それにしても服がびっしょり、少し風に当たりたいわ。


(窓から見える景色で夜だという事に気付き、音を立てないよう慎重に窓を開け、そのまま身を乗り出した)


「土」


あぁ冷たくて気持ちいいわ、風も少し出てるし快適ね

どこか知らないけど少し散歩でもしようかしら


(今にも歩きだそうとしたその時、自身から向かって右横の茂みからカサコソと背丈ほどの高さの草を掻き分けて、これまた知らない男が顔を出した)


いや、びっくりした~外に出てすぐこれとかそんな偶然ある?誰だか知らないけど本当驚かさないでよね


「サレナっ熱は大丈夫なのっ!?どうして裸足なんかで……」


「あ――

「誰だ……お前……」


えー、いやなに?サレナって誰の事よ、ってもうどっか行っちゃったし……何だか分からないけど今日はもうあの部屋に戻った方が良さそうね。


(出た時同様窓から部屋へ戻るとベッドの近くに水の張った木の桶があるのを見つけ、先程の男の言葉を思い出し興味本位で中を覗きこんだ)


あーうん、いや、あーはいはい、あーなるほど


「誰ゾ……このべっぴんさん」


(そこには整った顔立ちの女の顔があった)


あーそれでね、それでサレナね、うんダメだ寝よう、明日考えよう。


(先程の男の言った言葉の意味を理解したが、そうそうに思考を放棄し布団に入るのであった)


窓を開けたら大分ましね、蚊とか入って来ないといいけど。


(突然、心臓がドクンと胸打ち何かがズレるような感覚に襲われる)


今のはなんなの……まあ……明日で……


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