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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

どうすればよかったの?

作者: 知人

※基本的にグロイです。そして、リアルのせいで、怖くないかもしれません。

でももしも、自分が、つなみちゃんだったら、どう動くかちょっと教えてほしい気はします。

目を覚ます。

そこは何時もの通りのベッドの上。


ベッドから降りて、小学校に行く準備をしようとする。

「つなみー。ごはんよ~。お姉ちゃんとお兄ちゃんはもう、食べてるのよ~。」

と母がキッチンから大声で呼んでいる。


いつもの日常。

私は着替えてから、ダイニングに向かった。

着いてすぐに、お兄ちゃんが

「いってきまーす。」

と言って、玄関に向かった。

その後ろにはナニカが居た。


「あ、お兄ちゃん。」

「・・・。」

ケンカしたばかりの兄は私を無視して、玄関から出て行った。

ナニカと一緒に。


「そろそろ、私も行く。」

と言って、お姉ちゃんも中学校に行くために、制服を整え始めた。

途中嫌そうに、眉を潜めてから、パンパンと服をはたいてから、出発する。


「「いってらっしゃい。」」

と私とお母さんが、お姉ちゃんを見送る。


「ほら、つなみも行きなさい。」

と言って、お母さんが手を振る。


それと同時に大鎌が私の首元に現れた。

思わず、避ける。


大鎌の持ち主の方向を見れば、まさしく死神と言った風体の人間?骸骨がいた。

「!!!!!」

余りにびっくりして、声にならない叫びを挙げた。


「お、おかあさん!!」

と助けて欲しくて、叫ぶように呼ぶとお母さんはキョトンとした顔で、

「どうしたの?早く行ってらっしゃい?」

と死神に気付いていない様子だった。


直感で

(駄目だ。お母さんは巻き込んじゃいけない。)

と思い、急いで、ランドセルを持って、玄関に向かう。


選択

①住んでるマンションの住人に救いを求める。

②外の大人に助けを求める。


私は、玄関に出て、急いで、周りを見回した。

珍しく、マンションの玄関ホールには管理人も警備員もいない。


「・・・。」



後ろから、死神が大鎌を持って、私の首を刈ろうとしている。

いそげいそげいそげ!!!

私の足!がんばれがんばれ!!!


息を切らせながら、マンションから出る。

大鎌を振った、死神が骸骨の中の目をこちらに向けているのが見てもいないのに感じる。


ばっさ!!

と後ろの方から聞こえてきた。


咄嗟にしゃがむ。


大鎌が先程まで首があったところを通り過ぎる。


やばいやばいやばい!!


急いで、助けを!


目の前にスマフォを操作しながら、歩く女子大生がいた。

急いで駆け寄る。

「助けて!死神が追っかけてくるの!」

と助けを求めると女子大生は私を振り払う。

「うっそ、邪魔しないでよ。くそがき。」

と言って、女子大生はその場から去って行った。


尻もちをついて、一瞬されたことにショックを感じたが、直ぐにそれどころではないと思って、感覚を尖らす。


ザッザッザ!

後ろに死神がいる気配がした。

目だけ横を見たら、目の前に死神が居て、大鎌を振り上げているところだった。


転がって避ける。

大鎌が地面に突き刺さった。


にげろにげろにげろ!!!


あちこちを見渡し、一人の男性を見つけた。

皺ひとつない紺のスーツを着て、左ハンドルの車に若い男が乗り込んでいくのが見えた。


急いで駆け寄る。

「助けて!死神が襲ってくるの!」

と助けを求めると、突き飛ばして

「汚いガキが、俺の車に触るんじゃねーよ。」

と言って、車は出発し、高架下のトンネルに向かって行った。


女の人もダメ

男の人もダメ


小学校の先生?

だめだ。先生に会うまでに友達が殺されちゃう。


おまわりさん!おまわりさんのところに行こう!


急いで、交番のある交差点に向かう。

交差点に向かうには踏切がある。


踏切はいまにも降りそうになっている。

私は急いで、踏切を渡る。


ドシュ!!どががががががが、ぐちゃ!

と何かがぶつかって、引きずられて、つぶれる音がする。


怖くて、耳を塞ぎながら、交番に向かう。


「たすけて!たすけて!たすけて!」

もう、夢中で叫びながら、交番へ向かって行った。


交番はまだ遠い。


はしれはしれはしれ!!


叫びながら、走っていると肩を急に掴まれる。

「ころさないでころさないでころさないで!!」

と叫ぶと目の前にいたのは、迷彩服のつなぎの男性。


「だいじょうぶか?なにがあったんだ?」

と男性が心配そうに私を見ている。

同時に死神の鎌も見えた。


「避けて!逃げて!」

と言いながら、私は大鎌を避けた。


男性も反射的に避ける。

「な、なんだと?!」


迷彩服のつなぎの男性も死神が見えているようだ。

迷彩服の人にはすこし見覚えがあった。

近くの自衛隊の隊員だ。


助けてくれるんだろうか?

と思いながらも、大鎌を必死に避ける。


自衛隊員も避ける。


「俺がひきつけるから、逃げろ!」

と自衛隊員は言うと死神に掴みかかった。


私は隊員の言葉に従い、逃げた。





目を醒ました。

ほっぺをつねる。


痛い。こっちが現実だ。


私はベッドの上にいる。


ベッドから降りて、小学校に行く準備をしようとする。

「つなみー。ごはんよ~。お姉ちゃんとお兄ちゃんはもう、食べてるのよ~。」

と母がキッチンから大声で呼んでいる。


「あ、お兄ちゃん。バイバイ。」

「・・・。」

ケンカしたばかりの兄は私を無視して、玄関から出て行った。

ナニカと一緒に。


「そろそろ、私もいく。」

と言って、お姉ちゃんも中学校に行くために、制服を整え始めた。

途中嫌そうに、眉を潜めてから、パンパンと服をはたいてから、出発する。


「「いってらっしゃい。」」

と私とお母さんが、お姉ちゃんを見送る。


「ほら、つなみも行きなさい。」

と言って、お母さんが手を振る。


私はお母さんの言葉に従い、ランドセルを持って、小学校に向かった。


小学校に向かうまでの間、誰ともすれ違うことが無かった。

珍しく。






小学校で授業を受けていると窓から、自衛隊の煙突が見えた。

そこに一人、誰かが昇っているように見えた。


登っている誰かは、煙突の一番上まで登ると何かに引き込まれるように落ちて行った。

それを見ていた窓際の生徒たちの幾人が


「きゃああああ!!!」」

と叫んだ。


隣の教室からも聞こえた。


私は思わず、涙した。


「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」

と思わず、謝った。


学校で一時パニック状態が続いたが、全校集会の後に一旦、全員帰宅することになった。


マンションに向かうとそこにはたくさんの人と救急車が来ていた。

たくさんの人は野次馬だった。


マンションで飛び降り自殺があったらしい。

このマンションは5階だから、息が有ったらしく、救急車が呼ばれたらしい。


近所の人や同じマンションのおばちゃんたちが

「ここマンションとしては低いのに、どうしてここで。」

「迷惑だわ。」

と言って、世間話をしている。


私は耳を押さえながら、マンションに入り、1階にある自分のうちに入る。

ついたての奥は駐輪場になっていて、そこには、私の買ってもらったばかりの自転車があった。

そして、そこが飛び降りた先でもある。


見ないように見ないように、うちに入る。


明日は台風が来るから、準備しよう。

テレビが台風を警戒しろ!!と何度も何度も言っていた。





2日後

高架下のトンネルに車が発見された。

台風の日にトンネルの中には水が溜まっていて、その車は水が溜まっていると知らずに突っ込んでいったらしい。



夢の中で、出会った人間は・・・。


ああ、もう、考えたくない。。






数年後、引っ越した先で、あの後に電車の事故で同級生が亡くなったと言う事件を同級生の手紙で知る。

私は、怖くて、怖くて、その地で知り合った友たちとの連絡を絶った。


お読みくださり、ありがとうございました。

駄文で本当に申し訳ありませんm(_ _)m


でも、よければ、貴方がつなみちゃんだったらどうするか教えて欲しいかもしれません。



↓ここから先はグロ記述があります。


本文中には、ぼかして書きましたが、家族以外の登場人物は死んでいます。






死因は以下の通り。

飛び降り自殺は女子大生

車の男は水死

自衛隊員は形式的には自殺

すれ違った同級生は、電車に轢かれて死亡。

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