着信01:始まり
異世界ものなので、そういうのが嫌いな人は読まないほうがいいかと思われます。
「起きろ、雄一」
俺の耳に聞き慣れた声が届く。
「夏休みだからってだらだらするな」
別に夏休みなら尚更いいじゃんか…。
俺の頭の近くに気配がくる。
「ゆうちゃん」
「殺すぞ、親父」
俺は忌々しいあだ名を言った張本人に
警告をする。
「お父さんは仕事に行ってくるから良い子にしてるんだぞ?」
ガキみたいな扱いしやがって……。
「どうせ引っ越したばっかりで友達いないから安心しろよ」
親父は申し訳無さそうな顔になる。こっちが申し訳無くなってくる。
「すまないな………中三の夏休みに仕事の関係で引っ越しになって……」
「いいよ、仕方ないんだから」
俺は最近こんなやりとりが多くなり
『仕方ない』が口癖になりつつある。
「お父さんは行くから……お母さんにお線香、あげとけよ」
親父はそう言い残し家をあとにした。
俺は着替えたあと、和室の仏壇に向かう。仏壇には綺麗な女の人の写真が置いてある。
「お母さん………。親父の子供扱いを止めさせて下さい」
手を合わせて懇願してみる。もちろん、返事は無い。
あったら怖い。
ちなみに俺の成績はオール4。
可もなく不可もなくの成績だ。進路は引っ越したので1から考え直しだ。リビングに向かうと親父が朝食を置いていてくれた。
「1日何するかな」
朝食を食べながら、ぼんやり考える。
部屋にある共同の本棚に近づいてみる。本棚には親父の趣味のSF小説があり、
三分の二をしめている。残りは俺の漫画が入っている。
「漫画を読む気分でも無いし、小説も後半疲れるし…」
結局、俺はどちらもとらずに携帯と財布を持って外にでる。
この朝霞荘の周りの地形を覚えておこうと思ったのだ。
ぶらぶら歩いているとボロボロの建物があった。肝試しには丁度良さそうだ。
今は夏休みだし、
結構やってるんじゃ無いだろうか。
だが、俺には関係無いだろう。
それにしても、何故こんな街中なのに
残っているのだろう。土地は喉から手が出るほどほしいはずなのに……。
「その建物、気になるの?」
隣の店の前で掃除をしていた女の人が
聞いてきた。
「えっ…あ、はい」
突然話しかけられて少し焦った。
「そこね……うちの喫茶店が取り壊して店の増築をしようとしたらしけど、壊そうとすると毎回、
トラブルがあって
今は諦めてるの」
つまり………
「幽霊が出る、って言いたいんですか?」
「いや……そういう話もあるけど多分、尾ひれでついただけだと思うけど」
女の人は率直に述べた。
「そうですか…」
俺はまた歩きだす。
電気屋の前を通りかかるとTVがあった。内容は2年前に少女が失踪した事件の
真相を探っていた。生きていたら俺と、同年代だ。名前は…神谷 光だそうだ。
「真相何かよりも、本人を捜せよ」
しかし、それは意味がない。捜してみつけても死んでいるだけだろう。
「死ぬほど退屈だ」
縁起でも無いことを言いながらベンチに座り携帯を開く。
メールは7件。
そのうちの5通は親父からの家の戸締まりだったり知らない人が来てもドアを開けないだの……。
自分で言うのもあれだけど、親バカ?
どのメールにも最後に
【ゆうちゃんがいなくなったら父さんは泣くぞ……】
と、書いてある。
ゆうちゃんって書くなよ……。
俺は一人っ子だから仕方ないのかな…。親父の過保護は嫌だが嫌いじゃない。
むしろ好きな方だ。…変な意味じゃないからな。
もう2通は前の学校の友達からだ。
引っ越した当日はそれこそ山のように
メールは届いたが
今は収まったようだ。俺はしばらく
メールのやりとりにのめり込んだ。
腹の虫が鳴って俺はハッとした。
もう昼の一時だ。
昼飯は外で食べようと思って財布を開けるとそこには…
「ゆうちゃんって書くなよ……」
小さな封筒があり、親父の自分自身のイラストが書いてあり吹き出しには
【ゆうちゃんのお昼ご飯のお金】
と、書いてある。
子供扱いなのは嫌だが中には二千円が
入っていた。
「二千円あればモスバーガーはいける」
ちょっと嬉しい。
だがモスバーガーがどこにあるかわからない。この街なら
捜せばありそうだがそこまでして食べたくはないので
さっきの喫茶店に行くことにした。
「あれ?君は…」
喫茶店に入るとさっきの女の人が俺に
気がついた。
「あ、先程はお話
ありがとうございます」
女の人はニコッと
笑った。
「ご注文は何でしょうか?」
俺はメニューを見て気に入ったのを選んだ。
「お待たせしました〜」
女の人が俺の選んだものを運んできた。
「ねぇねぇ………
もっと話、聞かせてあげようか?」
楽しそうに女の人が言いながら向かいの席に座る。
「まだ仕事中じゃ
ないんですか?」
俺が聞くと女の人はいいのいいの!と言う。
「じゃぁ、この街の都市伝説とか」
ほら来た!と女の人が話し始める。
「朝霞荘の202号室は………」
「それは俺が住んでる部屋ですね」
女の人が焦る。
「何か奇怪な事あった?」
「ありません。今のところ」
う〜んと女の人がうなる。
「元々、信憑性の無い話だもんね………じゃあ─」
俺は女の人の話をそのあとも聞き続けた。
「……すいません。もう6時ですが、そんなにサボっていいんですか?」
話は面白いがこの人がクビになりかねない。
「─それで……ん?あぁ、大丈夫。私が店長だし」
「えぇっ!?」
でも、それはそれで問題有りだ。その時俺の携帯が鳴った。どうやらメールのようだ。内容は……
001
7/31水18:05
親父
件No title
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何で家にいないんだゆうちゃん!お父さんがせっかく早く帰って来たのに!
一人は寂しいと思ったからなのに……。帰ってきなさい
……何故メールの時はここまで子供扱いが激しくなる。
最後の一文だけで十分だろう。
「親が帰って来いって言ってるから帰ります」
「あれ?もうそんな時間?」
さっき6時と言っただろう……。
まぁ、中三で6時は早いが………。
「じゃぁお話、
ありがとうございました」
俺は席を立つ。
「…隣の建物には近付かない方がいいよ」
突然、店長は言ってそのままどこかへ
行ってしまった。
「へっ?」
何が言いたかったのだろうか……。
疑問を抱きながらも朝霞荘に帰る。
「遅いぞ、雄一」
…口調がまったく違う。
「何でメールの時としゃべり方が違う」
「え?メールと同じでいいのか?」
目をキラキラさせて親父は俺を見る。
「ごめん。何も言わなかったことにしといてくれ」
俺はソファーに座る。
ドサッとベッドに転がりこむ。
時間は夜の12時。
天井をじっと見つめる。
「友達がいないと
いくら夏休みでも、楽しくないな……」
あの店長は良い人だけど社会人だ。
他人以上友達未満、そんなとこか。
店長で思い出した。最後の一言は何だったんだろう。
…考えてもわからないだろう。明日、
本人に聞くとしよう。
電気を消した。
時計の音がやけに、耳に入る。
その時ぽうっと光が部屋の中に入ってきた。
「雄一、寝たか?」
……親父か。
店長が言ってた都市伝説かと思った。
「起きてるよ」
「早く寝ろよ」
光が細くなり消えた。
寝ようとはしているが、時計の音が耳に入りつづける。
「…うるさいな」
そう呟いた瞬間、
音が消えた。
「……?」
気になって時計に目をやる。
「何だ……?」
時計が淡い赤色に少しだけ光っていた。その光が球体に形を帰る。
『…ツケ…』
声が聞こえた気がした。
『ミツケタ』
ハッキリ聞こえた。
「ッ!?」
ガバッと体を起こす。何か武器になるものを探すが、無い。
─店長が言ってた、都市伝説か?
『ツイテキテ』
声は球体から出ているようだ。
球体は部屋の外に、浮遊しながら出て行く。
普通の人ならついていかないだろう。
だけど俺は好奇心を抑えきれずに、ついていってしまう。
部屋を出ると廊下は真っ暗だが球体の、まわりだけは明るかった。
親父はもう寝たようだ。携帯と時計を持って球体を追う。球体は、家の外に出た。
俺は急いで、服を着替えて靴を履き球体を追って外に出る。球体は俺を待っていたようだ。部屋の前の空中で停止していた。しかし、俺が
近寄るとまた進み始めた。街は真っ暗だが球体のおかげで
俺は転けたりせずについていけた。
しばらくすると、
見覚えのある場所に出た。ここは…
「喫茶店の近く?」
しかし球体は喫茶店の前は通らずに、
一歩手前のボロボロの建物で止まる。
球体は建物の中に、入っていった。
俺はもはや追うとかついていくというよりも誘いこまれるように建物の中に入る。
私は何かを直感で、感じ取って喫茶店の前に来た。
誰かが喫茶店の隣の廃墟に入っていく。誰かは予想でわかった。
「行くなって言ったのに………!」
私は駆け出した。
球体は建物の奥に
進んでいく。
ガラスの破片など、危険なものも
あったが靴を履いているので転けなければ問題ない。
不思議とこんな建物の中なのに怖くは
なかった。
やがて、球体はあるものの前でとまった。
「時計?」
そこにはアンティークな時計があった。壊れて針は動かない。すると球体は
時計の中に入っていった。俺は時計を触ろうとする。
「触っちゃだめ!」
突然、女の人の声が聞こえてきた。
「…店長?」
だけどもう俺は時計を触っている。
別段、おかしな事は何一つ無い。
「早く離れて!」
その時、ふっと
手から伝わる固い
感触が無くなる。
「えっ…?」
店長が消えた?
意味がわからない。
─いや、違う。
よくみると周りの
景色が微妙に変わっている。
廊下の幅、扉の形。建物そのものが違うものに変わったようだ。
しかも、全部新しくなっている。
だけど変わらないものが一つある。
─時計だ。
一瞬、触っていた感触は消えはしたが、
さっきと変わらず目の前にある。
「…わけわかんね」
それにしてもこの時計の配置……。
まるで時計が宝だと言っているようだ。時計が部屋の中心にある。
「そうだ!携帯!」
ポケットから携帯を取り出し、開く。
しかし
「……圏外?」
いよいよ持って混乱してきた。
「えっと……なんか目覚まし時計から
光が出てきて、それ追ってたら廃墟な
行って店長が叫んでそれで……!」
携帯から着メロが
流れてくる。
「圏外じゃ、なかったのか?!」
そう言いながらも
藁にもすがる思いで携帯を開く。
「メール?しかも誰だこれ?」
この状況だ。仕方ないからメールを見てみる。
001
8/1木0:20
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件No title
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私は野口 理見店長よ!廃墟には入るなって言ったのに、何やってるのよ!
店長は無事のようだ…って何で説教しか書いてないの?絶対、なんか知ってるだろ!
─向こうから送れるならこっちからも!
返信を書こうとした時、部屋の扉が開いた。反射的に携帯をしまう。
入ってきたのは20代後半くらいの男だった。
「君、ここで何を
やっているんだ!?」
「えっ!?す、すいません!?」
慌てて謝るが男は、許してくれない。
「ついてこい!」
今日は人?についていくのは二度目…
ついていっても良いことはなさそうだ。が、かなりご立腹のようなので仕方ないからついていく。
俺が男に近寄ると、突然、手錠をはめられた。
「へっ?」
「子供だからといって《時の間》に
入ったのだ。厳重に処罰せねば……」
何だ?この展開?
「行くぞ!」
男はそう言って俺を引きずっていく。
何でこうなるんだ…
「で、君は何で
《時の間》にいたんだ?」
男が机の向かいに座っている俺に
問い詰めてくる。
「ぇーっと………。気付いたらいました」
「そんな言い訳が、よく出来るな!」
ドンッと机を男が、叩く。
「……だって本当の事なんだから、
仕方ないじゃないですか……」
ちょっと俺はふてて目線をぷいっと逸らす。
「お前《時の間》がどれだけ重要が、
わかっているのか?」
「わかりませ〜ん」
俺がふざけて言ったら………切れた?
「子供だからといって調子に乗るな!」
さっと懐から何かを取り出し俺に構える。これは…拳銃?
「真面目に答えろ………」
目が殺る気だ。
「ごめんなさい……でも俺は本当に…」
轟音がなり
俺の頬を何かが掠めた。血がつーっと流れ出る。
たぶん、弾丸……。男がニヤリと笑う。
「この部屋は完全防音だ……しかも、
相手はこの国の人間じゃないかもしれない上に、《時の間》に侵入してたんだ……」
あとは言われなくてもわかる。この人、切れすぎだって。
両手は手錠がかかっているし……。
本当の事を言っても信じてくれないし。
「…一つ聞いても、いいですか?」
「何だ?」
男は拳銃をおろす。
「時の間ってなんですか……?」
男が拳銃を構える。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
俺が必死に謝るが
冗談だ、と男は言った。
「《時の間》を知らないとは……。
本当にこの国の者では無いようだな。
あそこは……まぁ、私たちにとっては重要なんだよ」
どう重要なんだろうか……?
あんまり聞くとまた怒りそうだから、
止めとく。
「おまけにもう一つ!」
俺は懇願する。
「……まぁ、いいだろう。何だ?」
男は折れてくれた。怒られずにホッとする。
「ここ、どこですか?」
「エイラス国。軍事国家だ」
…うん俺は異世界かどっかに来たらしい。
「ぇーっとじゃあ…」
「今ので終わりじゃ無いのか?」
ぐっ……一つだけなんて言うんじゃなかった……。
その時、尋問部屋?の扉が開いた。
「あ、いた!君が、雄一君だよね?」
女の子がひょっこり顔を出す。
「…何で俺の名前を…
「神谷様!?何故こんなところに!」
男が俺の声を遮り、女の子に言った。
待てよ、神谷って…
「この子、私が連れて行くけど………、文句無いよね?」
イタズラっぽく言うが、男は慌てて
「どうぞ!」
と言って俺を立たせて神谷の前に連れて行く。
「じゃぁね〜」
神谷は笑いながら扉を閉める。
そして神谷は俺に振り返り手錠に指を
当てる。
するとカチッと音がして手錠が外れる。
「神谷さん…だっけ?あんた、何者?」
「教えてあげたいのは山々だけど、私の部屋に来てからね」
そして俺の手を持って駆け出した。
「ここが私の部屋だよ〜」
…すっげー豪華だ。ベッドがデカいし、絨毯は凄そうだし、机は宝石とかで装飾されてる。
「…神谷 光さんだよな?」
「あれ?下の名前まで教えたっけ?」
俺は首を横に振る。
「元の世界ではあんたは二年前に失踪してるけど…」
その時、神谷が感嘆の声を出す。
「もうここが異世界って認識したんだ!すごいすごい!」
俺の首をガッと掴み飛び跳ねる。
「し…死ぬ!」
ハッとして神谷が首から手を離す。
顔を見れば見るほど失踪した神谷と同じ顔をしている。
「じゃぁまず一つ目ね!」
指を俺の目の前に突き出す。
「ここは異世界なんだけど、戦争中!
文明は元の世界よりは全然低いけど兵器は進化してまーす」
そんな軽々しく言うなよ。
「手錠の鍵を開けたのは?」
俺が尋ねると神谷は得意気に話し出した。
「これの名前は、
《トラクス》!
ようするところに、魔法だよ!」
トラクス…か。
「これを使える人は限られてて、使える人は国の兵器や、重役をやるんだよ!
個人によってトラクスには差があって戦闘向きなのからしょぼいのまで、色々あるの!私のトラクスは予知とテレパシーってとこかな?」
いっぺんに言われると混乱する…。
「さっき鍵を開けたのは?」
とりあえず、能力に入っていなかったので聞いてみる。
「あれくらいなら、トラクスを使える人は誰でも出来るよ」
…便利だな。
そろそろ本題に入るとするか。
「店長は何者なんだ…」
神谷は少し考えたが説明し始めた。
「野口さんは……。一種の霊能力者って言えばいいかな…。こっちにこないでトラクスの力に目覚めた人なの!」
霊能力者って…。
「私と同じテレパシー!ただし、何かを経由しないと野口さんからはテレパシーを送れないの」
そういってポケットから何かを取り出した。
「それが携帯!」
一昔前のもののようだ。
「こっちからは、送れたりする?」
出来るよ、と神谷は言う。
「私がその電波をテレパシーに乗せて送信すれば…」
わけわかんねぇ…。
「とりあえず、君の怪我。一応、ばんそうこう張っとこうか」
そして神谷は振り返り救急箱を取り出す。俺はすっかり頬の傷のことを忘れていた。
「…神谷の仕事って何なんだ?」
これほどの部屋をもらっているからにはかなり凄いはず。
「この国が戦争を起こそうとするとき、予知して戦うが戦わないか決めたり、戦争の時、軍をどう動かしたらいいか予知で決めたり、かな」
難しい役職だ。
「怪我とかはトラクスで治せないのか?」
出来なくもなさそうだ。
「そういった治癒のトラクスを持ってる人が出来るよ」
個人の能力としてしか無いのか。
神谷がばんそうこうを持って近寄ってくる。
「《時の間》には、これからは入っちゃだめだよ」
俺の頬にばんそうこうを張りながら言う。
「あそこはこの世界の中で最も強いと言われる兵器を封印した場所なの。
以後、気をつけるように」
確かに最終兵器を素人の俺に使われでもしたら、ひとたまりもないだろう。
「で、その兵器はどんなのなんだ?」
神谷の顔が少し強張る。
「トラクスを使う人だって噂だよ」
これは意外だった。人が最終兵器だなんて……。
「でも最後にそれが使われたのは100年も昔なの。伝承では3つに分けられたそうよ」
人を3つに分ける?よくわからないが、まぁトラクスを使えば出来るのだろう。
「じゃぁ護身用に……」
そう言って神谷は拳銃と弾丸を持ってきた。
「ちょ!俺そんなの使えねーって!」
「使えなくても威嚇にはなるから」
俺に拳銃を押し付けてくる。安全装置はついてるみたいだ。…ついてなかったら危なかった。
「わかったよ……」
俺はしぶしぶ凶器を受け取った。
「じゃ、君の城の居住許可もらってくるから待っててね」
そう言って神谷は部屋を出て行った。
「……城?」
部屋の窓に近寄り、外を見ると深夜のようで真っ暗だった。しかし、月明かりで外の様子がわかる。ここは確かに城の中のようだ。
ただしおとぎ話に出てくるほど穏やかじゃない。大砲やらなんやら兵器がいたるところにある。
「何か……とんでもないところに来たみたいだな」
そう言えば、どうやって俺の事を知ったのか聞いてないな。……多分、店長だろうな。
その時、俺の携帯が着メロを振りまく。店長からかな……
そう思ってメールを開く。
「な……何で、あんたが……」
001
8/1木1:36
親父
件No title
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まさかそっちに行ってるとはな………
ゆうちゃんファイトォ!!(^O^)/