第4話 ジャスティア本部襲来!変態ヒーロー、逮捕される!?
「――変態、発見」
「うわああああああ!?また来たぁぁぁっ!!」
ネットカフェのドアが吹き飛び、光が差す。
そこに立っていたのは、戦闘スーツに身を包んだ――ジャスティス・ブルーと、さらにもう1人。
「変態排除任務、第202号。対象、“仮面全裸ピエロ女体(仮)”。拘束対象とする」
今度のは女だ!
全身黒のスーツ、眼鏡、冷たい目のクール系ヒロイン。
名前は――
「ジャスティア対策局第三課、特別執行官・ジャスティス・ブラック」
「なんだその名前!?カラーで階級わかる系!?ていうか、どうして居場所がバレたんだ!?」
「変態の動きは予測しやすい。動画で路線を割り出し、行動パターンから“逃げる先”を予測。AIで特定した」
「AIすげぇな!!っていうか変態言うな!!」
俺は必死に説明した。
仮面を拾っただけ。
勝手に変身させられた。
しかも中身はおっさん。
正義の味方であるつもり(わりと)。
「……事実だとしても、言動・行動・服装がアウト」
「服装っていうか、服ないの!仮面がくれないの!」
「無許可でヒーロー活動、加えて露出。公共わいせつ罪、器物損壊、変態仮面法違反」
「最後の法律なに!?」
「“見苦しいコスチュームでの変身は禁止”――昨年改正された」
「ヒーロー界、地味に厳しいんだなぁ!?」
そして――
「では、排除します」
「排除って!いや待て待て待て!!せめて、せめて服を着た状態でお願いっ!」
「変身状態での拘束を優先。……変身、確認」
仮面が、机の上で光り出す。
「ちょっ!?今じゃない!!変身すんなぁぁぁぁっ!!!」
しかし、仮面は俺の心に反応してしまった。
> (あの執行官、冷たい目で睨んでくるとかご褒美かよ……)
\ キィィィンッ!!! /
光が爆ぜる!
――再び、俺の体は女体へと変貌し、
そしてあいかわらず全裸で――
「望みん!再登場☆彡」
「…………」
「…………」
「――変態度、増加を確認。即刻、拘束」
「なんでぇぇぇぇええええええっ!!!」