第16話『理想の他人に変身!?第六の仮面は“コピー妄想”!?』
冒頭──
薄暗い部屋。鏡の前に座る青年。
「……なんで、オレはオレなんだろうな」
手には銀色に輝く不思議な仮面。
鏡に映る自分の顔を見つめながら、男はつぶやく。
「せめて、あいつになれたら……」
──その瞬間、仮面が動いた。
部屋中が銀の光に包まれた。
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第六の仮面:《ミミクレア》
能力:他人の姿・声・雰囲気を完全コピー
対象の“理想像”をコピーすることで、“なりたい自分”に変身
心の奥にある「劣等感」が強い者ほど適合度が高い
コピーできるのは一人に限らない。複数人の人格を切り替えるように再現可能
変身後は“本人以上に”理想的な本人に見える
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適合者:椎名 総一郎
23歳/無職/元演劇部
周囲からの評価が低く、自己肯定感が壊滅的
憧れの相手(元部長)に認められたくて“完璧な他人”を演じようとする
仮面により、他人を完璧コピー→本人の人生を“乗っ取る”ように振る舞い始める
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事件発生!
・芸能事務所、大学、バイト先などで“偽者”が現れる
・誰も偽者と気づかず、逆に“本物”が排除されていく異常事態
→ 被害者の“人格”までコピーされるため、嘘を見破ることが困難!
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望みんとクロエ、調査開始!
望「でもよぉ、見た目も性格もそっくりって、どう見分けんだよ?」
クロエ「“本人らしさ”は、妄想じゃ再現できない」
望「なにそれ、かっこよ!」
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望みん VS 偽物・望みん!?
ついに、コピー望みん出現!!
しかも、理想化されているため超ハイスペック
見た目は女体化verだが、“エロくない完璧ヒロイン”に調整
声も美少女声、正義感も強く、トーク力もある
周囲の評価:「こっちの方がマシなんじゃ……?」
望「ちょっっ!!俺の偽者なのに評価高くない!?」
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本物 vs 偽者:バトル!
偽物望みん:能力・姿・口調まですべて本人そっくり。だが、冷静すぎる。
クロエ:影で“重なり”を検出。「中身が空っぽのコピー」だと判明
本物望:エロくて下品でオタクだが、**自分にしかない“情けなさ”**を武器に反撃
\全裸・妄想全開!変態光線ビーム!!/
(偽者は想定外の下品さに耐えられず機能停止)
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仮面が砕ける瞬間、総一郎の声
「オレも……なりたかっただけなんだ……“誰か”に……」
「……でも、お前はお前だよ。
他人のマネじゃなくて、自分を使えよ。変身でも、人生でも」
望の言葉に、総一郎の頬に涙が落ちる。
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そのころ、クラウン・ノクターン
「残るは一つ。最後の仮面――“願いそのもの”を具現する、始まりの仮面」
「さあ、最終計画を始めよう。
第七仮面、適合者選定開始」




