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my resolution

最近無言投稿になっているのは喋ることがないからです。

何を話していいんでしょうか...?

ネタをください(切実)


「どこだ...!?」


あれから香月が見つからない。

もう20分近く索敵しているのに他の被験者も見当たらないし何かがおかしい。


ーーーパパッパパパッパパッパパッ!


フルオートの指切り射撃の音?


「右か?」


通路を覗こうと顔を出した時だった。


「見つけたーーーテッちゃん!」


「ッ!」


声も出せなくなるような殺気を感じ、反射的に顔を引っ込めーーーもう目の前にいた。明らかにさっきまでとは違う動きに背筋を冷たいものが伝う。


ーーー連絡しなきゃ...!

腕の連絡用ツールを口に近付ける。


「見つけたっ!援護をーーー」


そこから先は声を出させてもらえなかった。

何かに吹っ飛ばされ、肺の空気が全て持っていかれたのだ。


「ゴホッ...ハッ...!」


「ごめんね、増援は困るの。

ーーーフフッ、テッちゃん...!」


香月の目がおかしい。蹴られたのか?今。

“見えなかった”という本能的な恐怖が足に伝わり、俺の体を弾いた。


「いい蹴りだな。俺でなきゃ骨逝ってたぞ...!」


「あれ、折るつもりで行ったんですけど...痛かったよね!?ごめんなさい‼︎」


謝りながら笑い、銃を向けてくる香月のすぐ脇を体を捻りながら掠めて、背中の『MCX』を手に持ち、セレクターに指をかけ安全装置を解除。

二丁持ち(やじろべえ)の格好になりながら引き金を引く。


「氷柱に隠れてねぇで出てこいよ...!」


「えへへ...このまま...!」


「哲‼︎こっち‼︎」


緋色と華恋が走ってきた。

そのままの勢いで剣を叩きつけるが、やはり氷柱が行く手に立ち塞がる。


「甘いわ‼︎」


剣が氷柱を砕き、氷柱は霧散してミストのようになっていた。

弾丸と剣、何か違うのか?


「うぅ...!」


「意外と脆いね、その氷。このまま押し切るよ!」


「うん!」


2本目。またもそれは砕かれるものと思ったが...

ゴム製の剣が曲がっただけでびくともしなかった。

意識が二人に向いている今なら...いける!


「ーーー‼︎」


背面に回り込んで足を払う。『HK416』を地面に突き立て防がれる。


「それならぁっ!」


銃身から陽炎の立ち昇る『MCX』をそのまま乱射する。

一部だけ展開されたアーマーが弾丸から香月を守る!


ーーーこのままじゃ誰もダメージを与えられない。

どうにかしないと...!


その時、足音が聞こえた。衣擦れとマガジンのぶつかるプラスチック音。


「哲さん!」


「来たか!」


振り返るとトリスタンはいなかった。

何かで頭を殴られる感覚がした。

耳の真横で銃声。誰かが倒れ込む音。そのまま意識が飛ぶ。

ああ、これは...まずいーーーーーーーーーーー

______________________________________

「あ、起きたよー」


「だ、大丈夫?頭思いっきりいったらしいけど...?」


「頭...何で殴られたんだ?」


「だってさ、トリスタン!」


緋色と華恋がいた所に、トリスタンが申し訳なさそうに小さくなっていた。

『L115A3』は壁に立てかけられていた。


「ゴメンナサイッ‼︎‼︎」


いきなり地面に土下座して大声で謝ってきた。頭に響く。

太鼓の音のように容赦がない。


「大声はやめてくれ...あと土下座は無しだ。

ベッドの上からじゃ顔が見えねぇ」


「ーーー私が殴ったんです」


「は?」


そこから先はトリスタンが説明してくれた。

どうやら俺の後ろから跳んで真上から弾丸を撃ち抜くつもりだったらしく、それ自体は成功したのだが...

『L115A3』の銃身が俺の後頭部に直撃、それが原因でバランスを崩し、狙撃自体は成功したもののバランスを崩したまま緋色たちの方に突っ込んだらしい。


「...二人は大丈夫なのか?」


「うん、なんとも」


「大丈夫だよ!」


「ーーーならいい。結果として倒せたならそれでいい」


ベッドから体を起こそうと手をつくとそっちはそっちで誰かいたようだ。


「あ...」


「...」


香月だった。

目を逸らしながら、口をモゴモゴさせていた。

俺は香月の手の上に重なった手をどかして話を聞くことにした。


「...私、もう一緒にいられないの?」


「!?なんでだ?誰かにそんなことを言われたのか!?」


「最近、緋色ちゃんとずっと一緒にいるから...

話しかけづらいし、私、邪魔者みたいで...

前みたいに気軽に遊びに誘ったりとか、家に行ったりも出来なくなっちゃったし...

落ち込んでる時にも一緒にいられなかったし...

私から離れちゃうのかなって...」


あそこで姉が出てくるのもわかった気がする。

ここまで落ち込んで抱え込んでいたんじゃ、そりゃあ心配にもなる。

これはどうしたらいいのか...

いや、何で俺に落ち込むような何かがあったって知ってるんだ?


「トリスタン、緋色ちゃん、ちょっと...」


華恋が気を遣って二人っきりにしてくれた。

恐ろしく手慣れていた。声ひとつ出させないとか何者だよ...


体は問題なく動く。

頭が少しフラフラするくらいか...まあ問題ない。


「香月」


「...はい」


そっと抱き寄せる。

『はい』と言われたのが少しショックだった。


「ごめんな。そっか。いきなり合わなくなったりしたら、そりゃ怖くなるよな。

好きに会いにきていい。今いる家の場所は教えとく。

あとーーー『はい』はやめてくれ。

それじゃ自分から離しにかかってるぞ?」


「ーーっ、うん!あと...試験合格おめでとうね!」


「ああ...そういやそれ目的だったっけな...」


「そうそう、頭痛くない?かなりの勢いで当たってたけど...」


心配そうに顔を近づけてくる香月。ーーー普通に可愛いんだよな。俺以外の立派な男とくっつくことを願う。


「ああ、痛くはなーーー」


「心配なんだけど大丈夫かな?」


「開けちゃダメだよ!ダメってばーーー」


「テツテツ!」


バンっ!と扉が開く。

息を切らした様子の緋色が突っ込んできて、ヨレヨレになったトリスタンと華恋が苦笑いしていた。

ダメだった。と言わんばかりに。片方は口に出てたが。


「何をしようとしてたのかなぁ...?」


「...頭が痛くないかと思って心配してただけだよ?」


「それなら左手で頭が逃げないようにする必要はないよね!?」


「細かいことは気にしたら負けだよ?」


悪戯っぽく笑って香月はこう言った。


「I shall kill you by my love.」


「...なんて?」


「なんでもないよー」


ーーートリスタンは震えてた。




質問していただければ後書きで返信しようと思います。

何かあれば、なんでもいいですよ!

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