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1-5 新党リベレイツ

俺たちが助けた少女は美少女だった。


彼女の名前は幸田 小判(こうだ こばん)

豪徳寺出身の16歳の高校生、つまりはJKというやつだ。

経堂に行けば将来区長になる人と巡り会えるというカンに導かれてやってきたらしい

……電波ちゃんか?まあそこも含めて可愛らしいので俺からしたらむしろプラスだけど!


俺がこばんちゃんにデレデレしててなにも聞けていないことにしびれを切らしたのか

豊が代わりにこばんちゃんに質問をしはじめた……


「それで、幸田さんとしてはこれからどうするつもりなんだ?」

「もちろん2人と一緒に政党を作るつもりだよ!だって2人はこの選挙戦に勝つんだってこばんちゃんのカンがビビビッと訴えてるからね☆」


可愛い!

こんな美少女と一緒に選挙戦を巡れるというのであれば細かいことはどうでもいい

そんな事ばかり考えている俺を無視して豊が真面目に質問を続けた


「さっきの戦いを見た感じ一緒に戦うと言ってくれるなら心強いし俺も相棒も大歓迎なんだけど。さっきから言ってるそのカン?って一体何なんだ?あとは能力とかも知っておきたいんだが……」

「能力は未来予知!これから起こる悪いことやいいことが何となくわかっちゃうの!だからこばんちゃんのカンは絶対なのです」


可愛い!!

電波を受信し未来を予知する生き物ほど愛くるしい生き物はいない

そして得意気に語る少し間抜けなドヤ顔が魅力的でたまらない


……

…………ん?


「「未来予知!?!?」」


その時義勝と豊は見事にハモった

まるで歴戦の漫才コンビだけに許された息のあった呼吸のごとく。


それを見てこばんちゃんが少し気まずそうに言う。


「あのぉ……でもね、能力でわかるのは数秒後くらいでね。カンが良いのは生まれつきなのね。」


可愛い!!!

俺はもうすでに彼女の能力などどうでも良くなっていた

だって可愛いし?それにほら可愛いじゃん?

わざわざ能力とカンは別って気まずそうに言う姿なんて……


ゴンッ


完全に冷静さを失ってる義勝が見兼ねた豊が義勝にげんこつをいれる


「つまり能力は戦闘時に相手の動きを先読みできるってことか。俺達と相性が良いかもしれないな!そう思わないか相棒?」


豊からの唐突なパスにやっと冷静さを取り戻した義勝が言う

「ああ、俺と豊は能力の性質上小細工なしの近距離戦しかできないからな。これからよろしくな!えーと……こ、こ、こうださん。」


こばんちゃんは嬉しそうに嬉しそうにバンザイしたのだった―――。



俺たちはこばんちゃんを仲間に加えるにあたって区長を目指す理由と目的を語った。

俺の過去を聞いて少し泣いているこばんちゃんもまた可愛かったが

目的について共感して一緒に目指すと言ってくれた少し真面目な顔の方がギャップに萌えた


そして話は政党を作るという方向に進む。


「目的は奴隷制度のない世界を作ることとして。党ってどうやって作るんだ?」

「確か獲得した票が合計で5票とかだったと思う。俺は豊と出会う前に1票と経堂での戦闘で1票の2票だけど2人は経堂での戦い以前にとってたりしないのか?」

「ごめんね。こばんちゃんはもってないの……」

「あ、俺は持ってる。」


豊の意外な言葉に俺とこばんちゃんが目を見合わせる


「これで条件クリアだね!」

「そういうことは先言えよ!」

「すまん。忘れてた……」


しばらく豊をいじった後話し合いが進む


「あとは名前をどうするかだけど……」


するとこばんちゃんがすかさず挙手していった

「奴隷を解放するのが目的だから解放者の意味のリベレイターはどうかな?」


豊が深くうなずきいう

「リベレイターの複数形でリベレイツが良いかもな」


……リベレイツ‼‼

その言葉に俺は心を惹かれた


3人は顔を見合わせうなずきあう

どうやら意見はまとまったようだ。



「それでいこう!今日から俺たちは新・政党リベレイツだ!」






―――翌日、政党を結成したばかりのリベレイツ3人の元に1人の男が現れる。


「やあ、私の名前は所 諭吉(ところ ゆきち)。成城を拠点とする政党ロイヤルズの党首だ。」


*****************************

おまけ

幸田 小判(こうだ こばん)

聖獣:猫 武器:刀剣 能力:未来予知 出身:豪徳寺 年齢:16歳

小さい頃から強運の持ち主で小動物のような電波キャラで周りからも愛されていました

小判のモデルは招き猫。武器が刀剣の理由も招き猫とゆかりのある某有名マスコットを意識してみました。



次回から本格的に物語が動き出します。

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