2−4本部に一時帰還そして栄誉受賞
僕たち第一部隊は国際テロ組織タクティクスの鎮圧に成功した。鎮圧後僕たちは学園に一度もどった。
「ただいま〜」
「会長どこに行ってたんですか」
「すまんすまん、ちょっと野暮用でな」
「それにしても会長?」
「なんだ?」
「どうして、会長は第一部隊の人と仲がいいんですか?」
そこを突かれると痛いなしかし、いつかバレる事いや明日にはバレるかもしれない僕は決心してその場の生徒たちの筆問に素直に次耐えた。
「それはだな…」
「俺が第一部隊の一員だからだ」
「えー!」
とみんなはあまりの驚きに口を開けてしまっていて何も話せなくなった
あれ、もう筆問はないのかな?じゃあリーナのところに行くか
と、思いながらリーナのところに向かって行く
「ただいま、リーナ」
「ええ、おかえりないさい刀馬」
「聞かせてもらうわよ」
「えっだって今みんなの前で言ったよな」
「言ったけどもっと詳しく」
と、彼女は意地悪とでも言うように頬を膨らませる。
「わ、分かったもっと詳しくな」
「どれだけ心配したと思ってるのよばか…」
「なんか言った」
「なんでもないわよ」
「後で屋上に来て、色々と聞かれたらまずいことだから」
「わ、分かったわ」
なんだか知らないけどリーナ何か勘違いしているような気が…
そして、十分後ぐらいにリーナは学園の屋上へと来た。
「俺はだな...さっき言ったとうり第一部隊の一員でそこの隊長だ」
「え!隊長だったの」
リーナは僕の強さからして第一部隊のメンバーと言うことは驚かなかったけれど隊長と言う事には驚いたみたいだ。
「でもどうして、あなたがこの学園にきたの?」
リーナの言った一言がまるで体のやに刺さるように痛かったしかし、彼女に僕は言うと決めたのだ。
「それはだな…俺が戦場で受けて来た傷を治しに来た」
「つまり、戦場から逃げたということ」
「ああそうさ、俺は戦場から逃げた」
「なんで、戦わないの?」
「君にはわからないと思うけど戦場で大切な人を失うことがどれだけ辛いか…」
「大切な人?」
おそらく、リーナは両親、妹や友人だと思うしかし、僕はよりも大切なものを失ったのだ
「少し話しすぎたか」
「僕には、恋人がいた」
「え!」
彼女の顔を見るとリーナはものすごい驚いてる
「彼女の名前はセルスティーナ」
「ま、まぁ刀馬に恋人がいたとしてもおかしくないわよね」
落ち着け、落ち着けリーナ!
「この前、リーナが来てたパジャマ 実はセルスティーナのものなんだ」
「だから、美粉さんが刀馬に謝ったというわけかしら」
と、リーナはようやく今までの美粉の不自然な態度などに納得したみたいだ。
「セルスティーナは俺と同じ第一部隊の一員だった、あの時までは…」
「あの時?」
「リーナ、第三次剣術戦争を知ってるよな」
「確か、三年前に」
「待って、まさか…」
「ああそのまさかさ、僕たち第一部隊も前線で活躍していた、しかしとある男が現れて戦場は一気に変わった」
「彼の名前は鷹花宗太郎」
「日本人?」
「いや、日本人とイギリス人ハーフだ」
「そいつが、戦場に来てから第二部隊が全滅し危うく第一部隊までもが全滅しかけたそれを防いだのがセルスティーナだ」
「あいつは、最後まで鷹花と戦い戦場でちってった」
「ちょっと待って、いくら恋人とはいえどうしてあなたに責任があるの?」
「あれは、俺の作戦ミスだった、もともとセルスティーナは俺と同じで前衛が得意だった」
「だから、普段戦場に立つ時は俺と同じ前衛だった」
「しかし、その時は怪我から復帰した姉さんとセルスティーナが前衛だった」
「学園長も、第一部隊の一員なの?」
「今はもう引退したよ」
「それで、その陣形の歪みを見極めた鷹花は見事陣形を崩すことに成功した」
「それからというもの、第一部隊のメンバーが前線から外れようとすると鷹花がそれを阻止する状態となったわけだ」
「結局、生き残ったのは俺と姉さんだけだったというわけだ」
「大変だったのね」
と、彼女は少し僕を哀れむような顔をしていた。
ちょうど話が終わった頃だった。
階段を登って来る音がした。
「ここにおられましたか刀馬大佐」
屋上に来たのは二等兵士だったその兵士は二度か三度くらい演習で指導したことのある兵士だった。
「なんだ?」
「今回のテロ制圧において剣術賞を受賞したいとのことです」
「分かった、検討しておく」
「日にちは三日後の9時から本部でとのことです失礼します」
自分がお邪魔だと感じた二等兵士は話の内容を言い終わるとすぐにドアを閉めた。なぜか、リーナと気まずい空気になり1分くらい間が空くなぜかリーナの頬が真っ赤になるその時リーナが言った一言に僕は驚くことになる
「こんな時だからいうけど私刀馬のことが好きなの」
彼女が言った一言は剣の一振りよりも重く感じた。しかし、僕は疑問に思う事があった
転校した初日になぜリーナは告白をしたのだろう?
「え、でもリーナあの時の好きは本当だったの?」
「そうよ、気づきなさいよバカ」
僕は最初の告白が本当の告白だったと知ったのはこの時だったしかし、姉さんにも言われた事があるが僕はそう言うのには疎いのだ
「ごめん、俺そういうの分からないから」
「で、答えは?」
彼女のストレートな質問に僕は戸惑いを隠せないしかし、セルスティーナの時のことを思い出して付き合うのにも条件を出すことにした。
「その前に、リーナに行っとかなければいけないことがある?」
「何よ?」
「俺、すでに許婚が二人いるんだ」
「誰、まさかあの第一部隊の真紀さん?」
「あの人はまだ…」
「どういうこと?」
「あの人も許婚になると思うけど」
「出発する前にいた村田大将っているでしょ」
「ああ、あの人ね」
「あの人の娘二人が俺の許婚なんだ」
「それで?」
「それでも、よろしければお付き合いしていただけますか?」
「あと言い忘れた」
「何?」
「俺より先に死ぬな」
「分かったわ、それでいいわ」
少しおもい話になったのでリーナとの思い出を作るためにも彼女をパティーに誘うことにした。
「そうだ、さっき言ってたパティー リーナも一緒に行く?」
「刀馬がいいなら」
「よし決まりだな」
「当日、ドレス着て来てね」
「うん、分かったわ」
リーナと約束してその日はリーナと別れた
「どうしよう、刀馬にオッケーもらちゃったあはははは…」
「あの、お嬢様」
「な、何メイド長?」
「どうかなさいましたか」
「い、いやパーティーのドレスを用意してほしいのだけど私に似合うのよ」
「わかりましたお嬢様」
とは言ったもののお嬢様に似合う服か…
「難しいな」
きずいたらメイド長はパティードレスの服屋さんの前にいた
僕は、いつものパティーでいく服装が納得いかないのでいつも行きつけのお店に向かって言った
お店に着くとメイド姿の女性がお店の前に立っていた。僕は、彼女があたふたしているのを見かけて声をかけて見た。
「どうかされましたか」
「いや、今からドレスを買おうと思いまして…」
「そうですか、実は僕もパティーがありまして普段着て行くのだとなんかダメな気がして…」
「なぜ今回のパティーにそこまでこだわれるのですか?」
「そのパティーに僕の彼女がくるんで」
「なるほど」
「でしたら私も同じようなのパティー服を探しているんでこのお方に似合いそうなドレス服を選んでくれますか?」
ふと、その子の写真を見ると白い髪の少女だった
あれ、どっかで見た事があるような…
小さい子だなじゃあキッズのオーダーメイドドレスか
「キッズのコーナーならあっち側にありますよ」
「いえ、この写真はお嬢様が小さい頃の時の写真なんで」
「じゃあ、その子も今ではとても素敵な人でしょうね」
「はい、とても素敵な方です」
「じゃあ、この服なんてどうですか?」
「いいですね」
こうして、服をメイドさんと相談しながらお互いに納得するような服がみつかった。
気づいていたら夕方に入った店が出るときには真っ暗だった。
「今日は、ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ」
「いい服がみつかってよかったですね」
「はい、それでは」
そう笑って彼女は元気そうに鼻歌を歌って帰って行った。
次の日、僕は昨日服屋で会ったメイドさんに選んでもらった服を着て授賞式に本部に向かっていた。
そしてついてすぐにリーナとの待ち合わせ場所に向かった
「あれ、リーナいないな」
「ごめん、遅くなって」
「お嬢様忘れ物です!!」
「あらありがとう」
「お嬢様って、リーナのことか」
「あら、先日はどうもこちらこそ」
リーナは何があったのか全く理解していない
「まさか、あの時の写真がリーナだったなんて」
「メイド長どう言うこと?」
「まさか、あの写真を刀馬に見せたの?」
あれ、なんでリーナ怒ってるんだああ見ちゃいけない写真だったのかな
「申し訳ございませんお嬢様」
「何怒ってんだよ、あの時からおまえって可愛かったんだな」
「な、何行ってんのよバカ」
「そういえば、お二人はどんな関係ですか」
「そ、そうねメイド長には言っておこうかしら」
「わ、私と刀馬は…」
「なぜそこで止まる?」
「だって恥ずかしんだもん」
なんか、リーナが小さいロリキャラになった
「分かった俺が言う」
「俺とリーナは恋人同士だ」
「そうでしたか」
「刀馬さんこれからもリーナ様をよろしくお願いします」
「分かった」
メイド長はこちらに近づいて来てリーナに聞こえないように言った。
「ちなみのお嬢様は超恥ずかしくなるとロリキャラになるのでそこの所はどうか温かい目で見守ってください」
「承知した」
リーナがそのことに気づいたかと思ったがどうやら違う話だったみたいだ。
「メイド長」
「はい、なんでしょうかお嬢様」
「お父様には内緒にしてね」
「わかりました」
「それじゃあ、いくよ刀馬」
「おお、分かった」
とクスクス笑いが止まらなくてついにはリーナにバレてしまった。
「何、笑ってるのよ」
「いや、なんか面白くて」
「何よ何よ刀馬のバカ」
でも、こう言うリーナも可愛いなー
しばらく、リーナのロリキャラが治むるのを待ってから会場に入った。
会場の中にいるとたくさんの関係者がいた。
「おお、刀馬くん久しいな」
「お久しぶりです社長」
「どうだね、刀馬くん今度うちの娘と見合いをしないか?」
「あはははは、またの機会に…」
「今の人は?」
「ああ、あの人は高梨社長 剣術業界じゃあ名の知れた武器会社の社長だよ」
「で、見合いってどう言うこと?」
「ええっと、よくこういうパティーに参加すると見合いやら結婚やらそんな話を持ってくる人が多いのさこの歳でこの立場だからね」
「そうなんだ、なんか安心した」
リーナはそう言いため息をついていた
話しながら周りの人混みを叫ぶようにリーナと一緒に自然とベランダにいた。
「どう言う事?」
「いや、何でもないわ」
そんなことを話していたら真紀さんたちが綺麗なドレスを着て僕たちを呼んできた。
「刀馬くんリーナちゃんこんなところにいたんだ」
「どう、刀馬くん私のドレスにあってる?」
「はい、よくお似合いですよ真紀さん」
「どうした、リーナ」
「何でもないわよバカ」
なんで、リーナ怒ってるんだ。
「で、二人で何していたの」
「もしかして…」
「してませんよ何にも!」
なんて真紀さん達にからかわれていたら気づいたら司会者がステージに立っていた。
「あ、始まった」
「ご集まりの皆さん…」
「やば、私たち第一部隊も行かなきゃ」
「じゃあ、見ててねリーナちゃん」
「わかりました」
「今回のテロ組織鎮圧において活躍された部隊の方達ですどうか盛大な拍手をお願いします」
「そして、今回テロ組織を鎮圧したのは第一部隊の皆様であります」
こんな声がちらほらと聞こえる。
「あの第一部隊の人たちが今回参加したんだ」
「すげー」
僕は、その時自分がほおめられているのに何となく実感がわかないないので国たちに聞いて見た
「なぁ、国立 俺たちってそんなに人気なのか?」
「当たり前だろ、今では国民の80%が俺たち第一部隊のメンバー 一人一人の名前を知ってるぞ」
「えー!それって本当!!」
と、真紀さんも会話に参加して話していたら僕たち三人はステージにいることを忘れていたしかし、そのことに気づかず総理大臣がため息をついてようやく気づいた。
「すみません、総理大臣」
僕たちが謝罪して総理大臣は表彰式がやっと始まると心の中でやいているような顔をしていた。
「小早川刀馬大佐あなたは日頃の戦いにおいて第三次剣術戦争、第二次剣術戦争、そして今回のテロ組織殲滅などの活躍において良い成績を残し国民に勇気と希望を与えてくれたと確信したので総理大臣権限で国民栄誉賞を授与します」
「これから国の未来を頼むぞ」
「はい、ありがとうございます」
いいんですかね、表彰式に隣の人と話しているこんな僕に未来を任せて…
ステージを降りると報道人に囲まれた。
「小早川刀馬さん一言お願いします」
「今回、国民栄誉賞を授与できた事光栄に思います。これからも、国民の憧れでいるように頑張りたいと思います」
と言って報道人から逃げながらもリーナのところに僕は行った。
「リーナ」
「あら、刀馬すごいじゃない国民栄誉賞なんて」
「そんなことないよリーナも入れるさ」
「私なんて…」
「あ、音楽だ」
「音楽ね」
「それよりもリーナ、踊ってくれないか」
「真紀さんと踊らないの?」
「あの人今頃食べ物の方にいっちゃてると思うしそれに後ろの女性たちがね…」
「分かったわよ、けれども私の踊りについていけるかしら」
「人並み以上には…」
としばらくリーナと踊ってると曲のリズムが早くなっていきたそうするとリーナはこう言った。
「私がリードするわ」
「まぁいいけど…」
なかなか、リーナやるな。さらに曲が早くなっていき僕たちの動きも激しさを増してきた。
「そろそろ、僕がリードするよ」
「え?」
やばい私が刀馬にリードされている私も頑張らなくちゃ
と、リーナが体勢を崩す
すかさず僕が支えていいタイミングで曲が終了した。
きづいたときには周りのダンスしていた人たちが僕とリーナのダンスに魅了されていたのだ。
会場からは、リーナと僕へ大きな拍手が聞こえた。
そんなときだった
ん!誰かの視線を感じる
一様誰かだけ見ておくか
それとちょっとしばらく本部に残った方がいいかな
「急にでごめん急用ができた、リーナ真紀さんたちにも言っといてそれとしばらく学園に帰れないかも」
と、言って追いかけたが見失ってしまった。
「俺の追撃を振り切ったやつ一体何者なんだ」
こうして僕は良くない事が起こると予感して本部に残ることにした。