1−2彼女との食事そして親衛隊との決戦
昼休み僕はリーナと一緒に約束通りカフェテリアで早めの昼食をとることにした。
「リーナはどれ食べる?」
「私はまだ選んでいる最中」
「ところであなたは何を食べるのよ」
「あいにく今日は所持金が少ないからサバの味噌煮定食かな」
「私もそれに...]
「ん?」
「嫌なんでもないわ」
「じゃあ私はこれにする」
「ずいぶん値段がたかそうなのを頼んだな」
「何か文句ある」
「別に〜」
「おばちゃん俺サバの味噌煮定食」
「はいよ」
「おばさま私はイタリアンボロネーゼ」
「はいはい、ちょっと待っててね」
そう言うとカフェテリアのおばちゃんはせっせと食事支度をし始めた。にしても、リーナが注文したイタリアンボロネーゼカロリー高そうだなー全くこんなのくってよく太らないなと思っていたらまるで彼女が僕の思っていたことを察してたかのように何よみたいな顔で僕をみてきた。食事が出来上がったのでお盆を持ち席のある方に向かう。
「どこの席にする?」
「それなら私のお気に入りの席があるわ」
とリーナは自慢げに言ってきた。
「どこどこ?」
「あそこよ」
リーナが指した場所はすでにだれかが座っているようだった。
「いつもの席にだれかが座っているわ」
「じゃあ座れんか」
そこには僕のことをジーと見てくる怪しい二人組が座っていた。
「仕方ないわ今日は違う場所で食事をしましょう」
その時に怪しい二人組がまるで計画通りのように席を退いた。
「あら席があいたわ運がいいのね」
「ねえ君が座る前いつもあの二人組が座っていない?」
「そう言えばそうね」
僕はこの時完全にリーナの親衛隊だとだと確信した
ここまでリーナのお世話してるんだヤベーな親衛隊
もしかしたらリーナが家に帰る帰りもつきまとっているかもしれない。ストーカーじゃん…僕はそんなことを考えていたらリーナに呼ばれていることに気づかなかった。
「早く座りなさいよ」
「あ、ごめん」
「何よ」
「え?何?」
何って何僕何もしていないんですけど
「どうしてさっきから私のスパゲティーボロネーゼを見てくるの?」
「いや全然全く見てないし」
いや見てない本当に見てないんですけど...
「仕方ないわね私のスパゲティーボロネーゼとあなたの質素なサバの味噌煮衣定食を交換してあげるわ」
いや、こいつただ味噌に定食が食いたいだけだろうさっきも味噌に定食を注文しようとしたが先に俺が注文したからリーナは注文せずに意地を張ってイタリアンボロネーゼにしたのだ。それに彼女がサバの味噌煮定食などと言う周りからしたらいかにも安い定食を注文したなどと知ったら彼女のプライドが許さないのであろう。そしてリーナは僕の口の中にスパゲティーボロネーゼを突然入れてきた。
「うまい!!」
「そうでしょそれは高いもの」
リーナさん高いからってものがうまいとは限らないよ。
そしてリーナは強引に僕の鯖の味噌煮が置いてあるお盆を引っ張ってかわりにリーナのボロネーゼが置いてあるお盆を押し付けてきた。
「あらそう、ありがとう」
なぜそんなニコニコした顔で人の食いもんを勝手にうばえるんだこいつは、彼女はまるで今自分が人のサバの味噌煮定食をとったのを忘れるかのように話を変えてきた。
「ところで親衛隊に勝つ作戦はあるの?あそこまで言うにはそれ相応の作戦があるわよね?」
「えっないよ」
「あなたバカなの」
「何が」
「たとえ、まぐれであなたが親衛隊の隊員全員に勝てたとしても私でも勝てないあの親衛隊のリーダーに勝つなんて不可能よそこらの親衛隊とはわけが違うわ」
「まぁ何とかなるでしょう」
「何とかなるってあなたね…」
「大丈夫、僕はリーナのために勝つよ!!」
リーナは顔を真っ赤にして
「そそ、そう頑張りなさいよ」
なんか口説く時に使いそうな言葉を使えばリーナは黙るのか覚えておこう。
「その前に姉さんのところに行かないと」
「学園長のところに?」
「いや、あの人数相手に素手だと厳しいから先に姉さんに剣と審査序列を聞こうかと思ってそれに姉さんと二人で色々と話したいし」
「何ぜ行くのかしら もしかして学園長になんか不埒なことでもするのかしら今朝の私にしたみたいなことを...」
「しない、そもそもしたくてもできない いやしない うんしない」
それは僕だって男の子ですし、いくら姉さんとわ言えいろんな妄想くらいはしますけど。
「ほうんとうかしら 心配だから 私もついて行くわ」
だから何でそんなにっこりした顔で俺をいじめてくるんだよお前は。
「もう好きにしてくれ…」
何でこう言う時に察してしまうんだリーナはせっかく久しぶりに姉さんに甘えようと思ったのに姉さんはああ見えてとても優しい人なんだ。
「姉さん約束どうりきたよー」
「ここでは学園長と呼べ」
「わかったよ姉さ...いえ学園長 で、俺の序列と与えてくれる剣はなに?」
「お前の刀は一条の名刀白竜だ」
おー、一条の白竜か今まで名刀は使ったことがあるけどこれほどの名刀をこの学園が所持しているとは姉さんは俺に何か期待しているのかなこの時姉さんはクスッとまるで期待しているのを気づいたかのように笑った。その時リーナが納得のいかない顔で姉さんに質問した。
「ちょと待ってください学園長」
「何だリーナ」
「どうして転校してきた転校生が学園で所持している中でもっとも最強クラスの剣白竜を持つんですか?」
「こいつの審査序列を聞けばわかる、ちなみにリーナ今日からお前は審査序列2位だ」
と姉さんは意味がわからないことを言った。そのいみに俺は理解できたがリーナは理解できなかったようだ。
「どいうこと…」
「刀馬今日からお前の審査序列は1位だ」
「そんな馬鹿な…」
リーナは驚きを隠せずものすごい顔をしていたそして僕は彼女に屈辱を与えてしまったことに罪悪感を感じた。
「ちなみに私のコネとかではないぞ奴は転校するときの試験で全ての成績がSレベル何だ」
「Sレベルそれって」
「そう、要はほとんど完璧ってことだ」
「刀馬白竜を持ってみろ」
「ああ、うん」
「あなた何んで倒れないのよ」
リーナはまるで刀が持てないようなことを言ってくる。
「え?何で剣を持っただけで倒れるんだよ?」
「その剣は最初に持っていた持ち主が人を殺しすぎて死んでいった人の呪いがかかっている。だから普通は持っただけで死んだ人の痛みなどを感じて気絶するのよ あの実践序列1位の私の親衛隊の奴でさえ気絶したのよ」
「多分、こいつと俺は似ているんだよ 人をあやめすぎたところとか…」
僕はおもわず過去のことをボソッとつぶやいてしまった
「何か言ったかしら?」
「いや、別に何でも」
よかったリーナにはバレてない彼女にはまだ知る必要のないことだ。
「ところでお前リーナの親衛隊と戦うそうじゃないか」
「あ、うん」
「ほどほどにしておけよ」
「分かってるよ殺さない程度に」
「ど、どういうこと?」
「悪いリーナ君には関係ない話だ」
リーナは俺と姉さんの話についていけなかったらしく僕の思わず血が滾ってしまった一言にもついていけてないようだった。
「じゃあ、そろそろ親衛隊とグランドで待ち合わせてるから行くは姉さん」
「でも、まだ戦う約束の30分前よ」
「戦う前に白竜のフィーリングを確かめたいんだ」
「そうか、もう一度言うがほどほどに」
「分かっているよ」
「プルルルルル プルルルルル」
電話の音が鳴る。
「支給、学園長室に来い転校生について話がある」
「どうしたんですか学園長」
「警告だ、うちの弟には気をつけたほうがいいぞ」
「そうですか、ですが今回ばかしは引けません」
「そうかせいぜい君たちの活躍をみているよ」
「そうだ、間違いなく負傷者が出るから先に救急車を呼んでおこう」
「そうしてくれると助かります確実に一人負傷者が出ますから」
「勝つ自信満々だな」
「当然でしょ、うちの親衛隊50人に対して相手は一人しかも、相手からの条件で1対うちの親衛隊勝つのは当然私たちです」
「彼はいかれています」
「そうだな確かに行かれている」
親衛隊リーダお前はまだわかっていない絶対的に自分が強いと思ってもその先には必ず強い奴がいることをそしてその強い奴がいると信じている奴ほど進んでいくといつの間にか自分がトップにいることを。ただそのトップに立ったものはライバルもできず孤独を感じるのもお前はまだ知らない。十分後、俺は約束通り学園のラウンドにいた。
「勝負だ親衛隊」
「良い目ではないか」
「戦う前に貴様の名前を聞いておこう親衛隊リーダー」
「我が名は平塚順」
「ほー結構普通の名前なんだな」
「そんなことよりも勝負だ刀馬とやら」
「いいだろう50対1だからって甘くみないことだな」
と言って俺は相手を挑発した。親衛隊も力がみなぎるように体の脇がしまって剣を構えた。そして親衛隊のリーダー平塚順の掛け声とともに俺に突撃してきた。
「全親衛隊目標に向かって一斉攻撃!」
そうして俺は一度息を吐いて過去の自分のした剣の振り方を思い出すように剣を一振りした。
「関口流刀抜術 抜打先之先」
「うぁ!」
「な、何でみんな倒れている」
平塚順は何があったのかわからない状態になってパニックになっていた。
「いや、今見たろ」
「俺が倒した」
「嘘だありえない!」
「こんなに多勢を相手になぜ…]
「次はお前の番だ」
俺は彼がパニックになっている状態を覚まさせるかのように剣をもう一振りした
「うぁ!」
ばたっと気づいたら彼らはそこに倒れ込んでいた。
「甘いんだよ その程度の実力でリーナを守るとか…」
こうして俺はリーナ親衛隊に勝利した。
この後も続きますが果たして刀馬は学園長になんて言われるんでしょうねー
次回の予告、問題児の妹そして自宅訪問。