4−4真実の力そして剣術をする理由
彼女とたちがどのお弁当が美味しいかと争っている中、僕はその中を抜け出し剣術体育館へと逃げて来たのであった。体育館の中で入るとそこではすでに女子の午後の試合が始まっていた。僕はその時リーナたちがなぜ僕たちと食事をしているか理解した。
(あっ、リーナたちはシードだからゆっくりしてたんだ!)
試合を見ているとそこにはさっき受付けをしていて僕に任せて行ってしまった黒髪ショートヘヤーの女子生徒がいた。僕はちょうどたまたま彼女の試合が始まる前タイミングで試合前を観戦していた。よく、彼女の刀を見ると彼女の刀で握った手は震えていた。試合のカウントダウンが始まりなぜかわ知らないが僕まで緊張して来てしまった。ちょうど始まったタイミングでリーナたちが僕に追いついて彼女たちは不思議そうに僕を見つめる。
「どうしたの刀馬?」
「あの生徒緊張しているのか手が震えている」
「あ〜花蓮さんのこと、彼女家柄も剣術の腕も文句ないほどなんだけど極度の緊張しょうなのよ」
花蓮の追い詰められる姿へを見ながら、僕とリーナは話していた。そして、花蓮が追い詰められ、たまたま僕の方に剣が飛んで来る。そう、ご察しの通り剣術競技は剣道と違って剣が相手の手から離れたと言って試合が終わるわけじゃない。相手のこうさんか切られるかのどっちかだ。思わずあまりにも花蓮が追い詰められているのを見ていられなくなり僕は彼女を応援した。
「頑張れ、諦めるな!」
そう言った僕は少し周りの視線がきになるがそれはさておき僕の一言で彼女が立ち上がった。しかし、彼女は剣を持っていないそして相手の女子生徒は剣を持って一振りして彼女を切れば女子生徒の勝ちだ、絶体絶命の状況だが彼女はどう対処するか僕は顎に手を当てながら考える。後ろを見たらいつの間にか先ほど一緒に食事をしていた美粉たちも僕を見つけてこちらに来ていた。そして彼女たちは僕をむすっとしたような顔で見て来る。(なんでリーナさんたちはこんなむすっとした顔をしているのだろう?)
「え?何?」
「刀馬さん私に黙って浮気をしないでください」
腰にてお当てみんなと同じようにむすっとしている瞳だが普段はリーナと違ってそこまで嫉妬をしない子だが後から聞いたらよっぽど花蓮のことが憂美しすぎて僕をを取られるのが心配でこんなに嫉妬しているんだそうだ。
「し、してないって」
「まったく少し目を放すとすぐに女を作って来るんだから」
「つ、つくてないって〜というか誤解を受けるような言い方するな」
腕を組んで僕を睨みつけていくリーナその後ろあたりで僕を軽蔑するかのような目で僕を見て来る美粉まるで(お兄様のケダモノ!)とでもいうような目をしているそもそも、兄妹なんで大体彼女の考えていることはわかるのだ。また僕は、試合の観戦の方に視点を切り替えていてみると花蓮は諦めず相手の剣を交わしていた。しかし、彼女は次第に追い詰められていくそして相手の女子生徒が花蓮に剣を振る瞬間彼女は女子生徒の剣を二つの指で挟んで止めた。
「あの、技は」
あれは確か三年前のことだった。僕はとある地域の大会で周り嫌がらせで名刀阿修羅を隠された。そのせいで試合に前代未聞の剣無しでの参加となった花蓮もその試合を見ていたのだろう。そして最終的には前代未聞の剣なし優勝という小早川家の恐ろしさを全国に伝えてしまった試合だ。その後花蓮は相手の剣を奪いそのままその剣で相手の女子生徒に切り掛かり彼女は準決勝へと進んだ。
「さっきの技まさか…」
「はい、私実は三年前刀馬先輩の試合を拝見させてもらったことがあります」
「てことは…」
「私、刀馬先輩のあの試合を見てからあんな風になりたいと思い剣術を始めたんです」
僕はあまりの嬉しさに思わず涙をながしてしまうところだった。セルスティーナが死んで以降僕はいや、そもそも今日の今まで僕は剣術をする理由が見つからなかった。ライバルや剣術をする仲間たちはいた、しかし剣術をする理由がどこにも見当たらなかった。僕が剣術をする唯一の理由それはセルスティーナの笑顔を守るためだった。けれども僕は何も気づかなかった。花蓮のような僕のことを尊敬し応援してくれる人の存在を。見えていなかったのだ何も…
「どうしたんですか先輩」
僕の泣いてるのを隠そうとする仕種に彼女は不思議な顔をしつつも心配そうにこちらを見つめている。(本当に僕は幸せ者だなこんな仲間たちがいるなんてそして彼女も…)僕は彼女に誠心誠意を込めて…
「ありがとう」
すると彼女は何のことかはわからないがものすごく顔を真っ赤にして下を向いて僕から目線をそれせた。その時だった、誰か余人んくらいこちらに向かって来る足音がした。(これは、悪い気配ではなさそうだは〜よかった)その時だった。
「刀馬!」
「げっ」
「少し目を離したらすぐこいう風になる」
「違うってこれはただお礼を…」
そして顔が赤くなって下を向いていた花蓮は何かを話したそうにそして何かを決心するように僕の方を見てくる。あまりに真剣な眼差しだったので思わず僕は彼女に何か用があるのか聞いて見た。
「何か用があるの僕に?」
「は、はい実は刀馬先輩に前からお願いしたいことが…」
「お願いしたいこと?」
「今度私の家に来てください!!」
「うん、いいよ」
思わず考えもなくおっけーしてしまった。なぜかというと花蓮は僕のことを尊敬してくれて僕の剣術をする理由を作ってくれたからだ。その瞬間僕たちの周辺は時間が止まったように静かになった。そして、その二秒後僕は後ろにいたリーナさんたちに足を蹴られた。そしてリーナたちはエスカレートしていき等々剣を抜き始めた。
「待ってくれ」
「問答無用!!!」
「もう…最近は不幸だ!!!!]




