3−4大修羅場そしてリーナとのデート
ーーー小説を読む前にこれを読んでくださいーーー
「新婚法とは、少子高齢化を伴い作られ国が決めた条約で経済力が強いものにだけに適用する。
適用しているものは一夫多妻生の権利が認められている。」
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生徒会の仕事を終えて家に帰ってきて門の前の郵便ボックスから一つの封筒が届いており片手に持ちながら鍵を取り出しロックを解除して玄関のドアを開けるとなぜかいつもより静かに感じた。なぜかは、考えていなくてもそれは美粉がいないからだ。美粉の事を考えていたらいつの間にか疲れて自分のベットにいた。
(約束守れなかったな…)
僕は、夕暮れなのにも関わらず電気をつけずにべットに仰向けに寝ながら片方の手で先ほど持っていた封筒の中から一枚の紙を取り出して新婚法について書かれた文章を読んでいた。この通知により僕はリーナ達や瞳たちなどとは結婚が可能だ。しかし、美粉は…
ふと昔、美粉と約束した幼い頃の思い出がよみがえる…
「お兄様」
ちょうど僕が剣の練習を道場でしていた時に妹が小さい声で僕を呼んだ。僕は、いっかい剣を振るのを止めて妹の方に目をやる。
「なんだ?」
「美粉はお兄様と結婚しとうございます」
僕に恋愛感情はなく彼女の一言にも一切動じなかった。しかし、結婚とはどういうものなのかすら分からなかった僕だがその当時両親に結婚とは何かと聞くと両親は大切な人といたいと言う気持ちが繋がってなれるものなんだよと、教わった。なので、僕からして美粉は家族としての意味で大切だった。なので、美粉の返事をあっさりとオッケーしてしまった。
「わかった、大人になったら結婚しよう」
「約束…」
と言い彼女は幼げな小指を僕に向けてくる。そして、僕は妹と結婚すると約束をした。彼女が、覚えているかはわからないがもし覚えているのら今回の新婚法になったことでリーナたちとは結婚できるが美粉とはそもそも兄妹なので血が繋がっているので結婚できないが約束を破ることになる。
(とりあえず、僕の新婚法が適用されたことについてはみんなにはまだ黙っているか)
そんなことを考えていたらいつの間にか僕の目は閉じていった。何か上に乗っているのに気づいて目を開けた時はすでに朝だった。
(いや待て何か僕に乗ってる様な気がする…)
「って、リーナ!」
「早く起きなさい学校行くわよ」
と、彼女は平然と言うがそのリーナはまだ寝ぼけているのか…思春期の男子からしては朝僕の上に乗るのはやめて欲しい。その後、リーナと一階まで行き彼女はリビングのソファーで寝てしまった。一方僕はシャワーを浴びていつもの様に身支度をすませてリーナを起こした。
「リーナ起きて学校行くよ」
彼女は、何も言わず急に立ち上がり外のところで僕が火の元や電気のけしわすれがないかをチェックするのを待っていた。家を出て歩いている途中彼女はあまりにも何も話さないのでさっき用意しておいたホットジンジャーを飲ませると彼女は急に元のリーナに戻った。
「おはようリーナ」
「刀馬おはよう、でなんでここに私いるの?」
リーナはあたりをチラチラと見回す、どうやら、彼女は朝が弱いらしく寝ぼけていた様だ。後から聞いた話彼女は姉さんにたのまれてメイド長に刀馬の家の中まで送ってもらったもののかんじんの起こしに来た本人は全く忘れていたみたいだ。そんなこんな、していたらいつの間にか学園の門の前まできていた。門の中に入ると大勢の後輩の女子たちが僕のことを呼んでいた。
「キャー、刀馬先輩私にも壁ドンしてください!!」
さっき、寝ぼけていたリーナがこの一言で目が覚めた。そして彼女が僕の方に怒りの視線を向けてくる。(あれー、僕何か悪い事したかな?)
「刀馬、壁ドンってどう言うこと?」
リーナは僕をにらみがら剣をゆっくりと引き抜こうとしている。そして、彼女からはものすごい怒りを感じる。その時であった、瞳が校舎からこちらに歩いてきていた。彼女は、僕たちの前で立ち止まって何事もないかのように笑顔であいさつをしてきた。
「おはようございます、リーナさん、刀馬さん」
彼女の清楚な服装に見とれていたらいつの間にか僕の首にリーナの剣が当てられていた。
「お、おはよう」
と、僕は瞳に助けてとアピールすると彼女は笑みを浮かべてクスクスと笑う。笑っている瞳の方に、リーナが顔を向けてこの騒ぎのことについて気になったのか瞳に聞き始めた。
「朝からこの騒ぎは一体なんなの?」
少し瞳は恥ずかしそうに周りの声が漏れないように口に手を軽く押さえながら言った。
「どうやら、刀馬さんが昨日一つ年下の下級生に放課後壁ドンをしたとか…」
「刀馬!!」
またリーナが顔を真っ赤にして怒り始めて片手に持っていた剣を僕の方に向けてくる。そして彼女は剣を大きく振り剣を構える。慌てた僕は、彼女を説得してみる事にした。
「待ってくれこれには深いわけが…」
しかし、彼女は耳を貸さず剣が僕の方に向かってくる。その時、リーナとのデートの約束を思い出してとっさに僕はみんなの前で大きな声で言った。
「今度のデートでご飯おごるから!!」
その瞬間リーナの剣は僕の頭の前で止まった。その時僕は地面を眺めていた、髪の二、三本が僕の膝に落ちてあまりの怖さに体がゾワッとなった。
「デート?」
僕の大きく言った一言に生徒たちは何のことだか全く分かっていないがリーナは周りにデートについて大きな声で言われたことが恥ずかしかったみたいで剣をしまってその場から去った。
「わ、わかったわ」
しかしながら隣にいたいつも大人で清楚な瞳さんが顔を膨らませながらまるで、子供のお菓子買ってみたいな目で僕の顔を見てくる。
「瞳も埋め合わせわするから…」
と、言ったら彼女は目を光らせながらにっこりと笑い校舎の方にスキップをして消えていった。その日は廊下で会うたびに後輩に声をかけられて帰り道さえでも後輩につきまとわれるしまつだった。生徒会の仕事を終えて家に向かう。家、についたら僕は疲れてソファーに横たわっていた。僕はふとリーナとのデートの約束を思い出す。そして、もう一つやらなければいけない事を思い出した。僕はとっさに携帯電話を探す。(あ、あった)携帯電話は自分のポケットに入っていた。そして僕は恐る恐る真紀さんに電話をかけてみる。
「すみません、今度の日曜日デート行けなくなりました」
「そう、残念ね」
僕は真紀さんに怒られるのも覚悟の上で誠心誠意で誤った。しかしながら、彼女はあっさりデートのキャンセルを許してくれた。とりあえず真紀さんが許してくれたので今日は疲れたのでここで電話を僕が切ることにした。
「それじゃあ、おやすみなさい」
「ちょっと待って、お父さんがまた家に遊びに来いだって」
この時、僕は真紀さんがデートを断っても怒らないのに何かやな予感がした。
(これはまさか、お父さんのお許しが出たのか…)
騎士川家の当主騎士川誠一郎は真紀さんの父であり小さい頃から真紀さんもかなりの剣術指導を受けていて厳しい人だ。その父親が直々に騎士川家に招待されたと言うことは、間違いなく結婚やら何やらの話だ。
「あははは、近いうち行きますと伝えてください」
もしかしたらお父さんが電話に出てくるかもしれないと思うと汗が止まらなかった。次の日、約束通り僕はリーナと遊園地の入り口で待ち合わせをしていた。
(よし、まだ時間あるな)
と僕は時計を確認する。しかし、リーナは約束の時間になっても来ない少し我慢をしてまって見ると、リーナが僕を呼んでいる声がした。後ろをふりむくとそこには白いワンピースを着たリーナがいた。
「お待たせ、まった?」
「刀馬?」
「少し待った」
「そこは、今来たところって言うのじゃないかしら」
「ごめん軍の教えで一秒の遅れは一秒の死につながるって教わったもんで…」
仕事の話をしたらリーナは少しふてくされたような顔で僕を見てくる。そして彼女は僕のてを引っ張り腕を組んできた。彼女は気づいているか分からないが
(胸、あったってんですけど…)
「りっ、リーナ」
リーナはだんだんと僕の腕を胸が占拠して行く。やはり彼女は僕の手がリーナの胸に当たっているのに気付いてないようだ。少し彼女は恥ずかしそうに地面を見ながら言った。
「今日は二人なんだから軍とか仕事については忘れて…」
「行くわよ」
と、彼女は言うと僕の腕を組んでジェットコースターの方へと向かっていく。
ジェットコースターの乗り場に着くとそこにはたくさんの来場客の列で一時間待ちぐらいと書いてある。しかし、リーナはジェットコースターに乗るのが初めてなのかどうしても乗りたいらしい。仕方なく並ぶことにした。しかし、リーナとどう会話したらいいかわからなく気まずくなる。そして、ジェットコースターに乗ったのだがまだリーナは物足りないらしくその後五回乗った。さすがに乗りすぎていくら僕でも少し気分が悪くなって休憩することにした。
「だ、大丈夫?」
「うん大丈夫ありがとう」
(実際のところ全く大丈夫ではないがまさか、リーナがこんなにジェットコースターが好きだなんて思いもしなかった。)
「それにしてもノドが乾いたわね」
とリーナは手を仰ぎながら言う。(というかジェットコースターを5回乗って汗かかなかったらそれはそれで問題なのでは…)彼女があまりにも喉が乾いていそうだったので僕の飲んでいた飲みかけの水を彼女に渡した。
「これ飲む?」
僕がペットボトルを渡すと彼女はなぜか知らないが顔を真っ赤にして恥じらっていた。(水乗っむっていう気分じゃないのかな?)一様、彼女にいるかいらないかはっきりしてほしいので次わ少し強めに言ってみる。
「いらない?」
「い、いるわよ!」
リーナは強く返してくる。しかし水を飲む時なぜか恐る恐るペットボトルに顔を近づけるそして彼女は覚悟を決めてペットボトルの中に入っている水を一気飲みした。(ああ、俺の水が…)あたりはいつの間にか暗くなっていてもう閉館時間が迫っている。
「私、あれ乗りたいわまだ乗ったことがないの」
「いいけど、観覧車?」
「何か文句ある」
「いえ、特に」
(まぁ、観覧車だったらただ高い所行くだけだから)
観覧車に乗ると意外と観覧車が小さくてそれに意外と揺れるさっき、運休の掲示板見たら風の影響でさっき乗って多ジェットコースター全部止まってるし…
リーナとさっきみたいに気まずくなる何か僕が話そうとすると彼女も話そうとするがなかなかうまくいかない。その時だった風の影響で観覧車がものすごく揺れた。その影響でリーナがこっちに向かってくる。そして、目を開けたら彼女との顔がものすごい近い距離にあった。そして彼女は...
「私、それ私のファーストキス、やっぱり私刀馬の事が大好きよ」
と、言うとリーナは僕のキスをすると物足りなのかもう一回キスをした。確か僕が初めてキスした相手は…誰だったけ忘れてしまってる。しかし、僕はいま彼女に惚れている。
「僕もだよリーナ…」
この、観覧車にいた時間がものすごく短い時間に感じた。観覧車をリーナと手を繋いで降りると入り口側の方面だ何やら僕たちの方を向いている二人組を見つけた。
(誰だあの人たち…)とい思っていたらこちらにも近づいてくる。よく見たら真紀さんと美玲さんだった。
「こう言う事だったのね刀馬くん」
「リーナちゃんばっかりズルイ」
「真紀さんそれに美玲さんまでどうしてここに…」
「どう言う事刀馬説明して」
僕は、とりあえず二人デートに誘われてどうしていいか困ってしまっていた事を素直に言う。しかし彼女たちは僕を怒らずなるほどと、理解してくれたみたいだ。
「そう言う事だったのね」
「それだったら、言ってくれればよかったのに」
と、リーナは言うが絶対に間違いなく100%その時だったら怒ってたと確信していた。ではなぜ彼女は今起こってないかと言うと多分、僕がキスをしたからなんだろう。
「もしそう言ったら、リーナ絶対怒るだろ」
「お、怒らないわよ多分…」
(ほら、やっぱりな)
「でも、あなたと結婚するのは私だからね刀馬くん」
と、美玲さんが真紀さんより大きい胸を押し付けてくる。
「私です」
と、リーナは反発する。
「実は、新婚法が昨日から適用されているんです」
「それなら、大丈夫ね」
しかし、瞳たちにバレると必ず結婚しましょうと言う話になる。
「ですけど、瞳や美粉にはまだこの事を伝えないでください」
「わかったわ」
「その前に…」
「リーナちゃんばっかりずるいから私の初めても…」
と、真紀さんは言うと僕のほうに迫っていき次第に顔が近づいてくる。そして一分ぐらいキスを僕にする。
「あ!」
「ちょっと、刀馬くんは私のもの」
「と言うか見ていたんですか…」
(恐ろしい、なんと言う動体視力なんだ)




