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剣術学園の序列1位は問題児です。  作者: 一条由馬
第1章 日常学園編
10/21

3−2学園への久しぶりの帰還そして許婚




(刀馬元気にしているかな?...)



刀馬のことが心配すぎてリーナが言っている事がみんなに丸聞こえなのだ



「リーナさん聞こえてるよ」



と、康彦が言うとクラスのみんなが笑った



「やだ、私たらなんで刀馬のことばっかり」



クラスの女子が校庭に刀馬がいるのに気づく



「刀馬くん校庭にいるよ」



と、聞いた瞬間リーナは廊下を急いで走り階段を下り校庭に走る---僕も彼女の息切れの音と近ずいてくる音で気づいた。



「刀馬!」



と言うと泣きながら僕に抱きついてきたリーナ、あとから聞いた話だと僕のことがかなり心配だったようだ。



「大丈夫だよリーナ僕はかえってきたよ」



僕はリーナの体を優しくぎゅっと抱いたそれを見ていたクラスのメンバーが最初は受け入れてくれなかったが今はリーナと僕の関係を応援してくれているみたいだ。リーナが僕からはなれて少し立ち話をしていたら



「お兄様!」



と言ってもう一人誰かが抱きついたと思ったら美粉だった。



「怪我は治ったんだね美粉」



僕は妹の頭を優しく撫でた、しかし、これもはたまた全校の男子が見ていたが僕に剣を向けてくる奴は誰一人いなかった。



「ええ、お兄様」



と、にっこり美粉が笑った。康彦が頭を抱えながらまるでやれやれとでも言うように僕たちを見て少し苦笑いしながら言った



「相変わらずこの二人兄弟の会話じゃねー」



そんなときリーナがムスッとした顔でこちらを見てくる気になったので、リーナになんでむすっとしてるか聞いて見た



「どうして、リーナムスッとしてるの?」



「ムスっとなんてしてないわバカ」



(なんか俺リーナ怒らせることしたっけ?)



「お兄様、リーナさんは私が抱擁していることに嫉妬してるのです」



「でもなんで、さっきしてあげたじゃないか」



康彦がまた何かをたくらんでいる顔をしている。

そして、康彦の言った一言で彼は自分が痛い目をみる



「リーナさんが刀馬にしてもらいたいことは抱くは抱くでも夜の—うぉごほごほ」



慶彦が何かを言いかけたときにリーナが慶彦の腹部に強烈な一撃をくらわせた。

リーナは一瞬作り笑いをしたがしばらくするとだんだんと頬が染まっていくことに気がついた



「いや、そてもしてほしんだけど」



と、リーナが照れながら小さい声で言う

しかし僕は何がなんだか全くわからない



(いったい、リーナ俺に何をしてほしんだ?)



「それより、お兄様私を差し置いてリーナさんと抱擁とはどう言うことですか?」


なぜかは知らないが美粉が今度はムスってなる。

しかし、美粉は知っているはずだ僕とリーナが恋人の事を。



「だって、恋人どうしだし…」



「それは、そうかもしれませんが…」



「第一、美粉は俺の妹じゃん」



この一言で、美粉はなぜかは知らないがとても暗い表情になる。



「そうですよね」



(そうだ、私はお兄様の妹なんだ...)



「わかりました、今日は体調が悪くなったので先に帰ります」



「み、美粉?」


と、声をかけたが美粉は校門に向かって走って家の方向へとかえって言った。



(なんで、あんなに急に表情が暗くなったんだ)



僕は、美粉の後を追いかけようとしたがリーナに手を止められる。

リーナが美粉が走ってくのをみてため息をつくと意味深な事を言った。



「こっちはこっちでなんとかしなきゃいけないわね」



その時だった教室に戻るチャイムが鳴る。


そう言うと僕が美粉の事を心配していることに気づいたリーナが


「美粉なら大丈夫よ帰ったら私が自称聞くから」


と言うとリーナは僕の手をとって教室まで引っ張っていった。

だんだんと彼女は握る力が強くなっていった。



(リーナの手ってこんな感じなんだ。ん?待て、なんか強くなってきてる気がする)



「リーナ、ちょっと手握るの強いかな」



「ごめん、ちょっとさっきの美粉さんのことで考え事してて」



「にしても、力つよいんだね」



と、思わず本音が出てしまった。

すると、リーナはいつもだったら怒りそうな場面でまるで考え事でもしてたかのようになぜか怒らなかった。



「失礼ね、私小さい頃から剣術をしているから握力50くらいしかないわよ」



この一言であたりの空気が静かに冷たい空気になった。


「リーナ、それって普通に高くない」


「そんなことないわよね康彦くん?」


「え、でも俺も45くらいなんだけど…」


康彦の一言でリーナの顔は真っ赤になった。

リーナは何事もなかったかのように話を変えた。



「いいから早く私たちも教室に戻りましょう」



「そ、そうだね」



教室に戻るとクラスメートたちがざわざわとしていた

(一応、生徒会長だから何があったのか聞いておいたほうがいいかな)



「どうしたの?」



と、クラスの近くにいた女子に聞いてみた。

するとなぜか彼女は顔を真っ赤にしながらとまどっていた。

さらに言うとクラスの女子が僕のことを見てくる。


「あ、会長」


僕がいきなり話しかけてきたからのか彼女はとても同情していたので代わりにクラスの男子たちが答えてくれた。



「それがどうやら、転校生がくるらしいんですよ」



「転校生?」



などと、話していたら先生がいつものように出席名簿を持ってきた。



「皆、席につけ」



席に着いてから僕は前回の任務の疲れもあり机にうつぶせでいた。



「今日から新しいクラスメートが入ってくる」



っと言っても別に関係ないしななんて思っていた僕であったがこのあと最悪の事態になる



「入れ」



「はい」



先生が言って彼女は素直に教室のドアを開けて出てくる音が聞こえた。



(にしてもどっかで聞いたことのある声だな…)


と答えてドアを開ける

先生がおきまりのセリフを言う



「まずは自己紹介を頼む」



「村田瞳です」



(いや、そんなわけがない名前が一緒なだけだろ)

みなさん、どっかで聞いた名前だと思いませんか…



彼女が自己紹介の途中にキョロキョロとクラスを見回しているのを視線で感じた。

先生が彼女の不審な行動に先生が不思議におもうまるで、何かを探しているような



「どうした?」



「このクラスに、知り合いがいるはずなんですけど...」



「名前は?」



「小早川刀馬様です」



(あっ、あの時村田大将が意味深に言ってことはこう言うことか)

(って、何してるんですか村田大将)



「と言ってるが小早川」



と、先生が言うと僕は顔を上げざる負えなくなった。

その瞬間彼女は僕に抱きついてきた。



「刀馬様!」



と、言うと彼女は隙もなく僕に抱きついてくる。



「お会いしとうございました刀馬様」



クラスのみんなは何が起こったのか理解していないようだ。



「ひ、久しぶり、瞳ちゃん」



そんなとき空気のよめない康彦がはたまた空気の読めないタイミングで聞いてくる



「あのー、刀馬と瞳さんはどういったご関係なんですか」



「私は刀馬様の許嫁です」



「え!!」



クラスが騒然として数秒しらけたような空気になった、僕はクラスのみんながどうしてそんなに驚いているのか全く理解ができないので疑問になることを聞いて見た。



「どうした、みんなそんなにビビる事じゃないだろ」

「なぁ、瞳」



「ですよね、刀馬さん」



(いや、待てなんで瞳はそう言いながらちゃっかり僕の膝に座っているんだ)



「なんだ、お前ら」



この次元の違う会話にクラスのみんなが騒然としていた。

そんな中、僕に質問をしてくるクラスメイトがいた。



「もしかして、会長ってどこかの貴族なんですか?」



彼の質問に僕は素直にまぎれもない事実を伝えた。



「そうだが、失礼だなうちの家の名前を知らない奴がこの国にいるわけがない」



「確か会長の名字は小早川」



そこでクラスメイト達はやっと気がついたみたいだ。



「小早川家ってまさかあの剣術の名家、7種族のトップに君臨する小早川家ですか」



「そうだ、俺はそこの長男小早川家の跡取り息子だ」



「まさか、会長があの小早川家の人だったなんて…」



僕がその時に言ったことで全校に知れ渡ったみたいだ。

おかげで僕に決闘を挑んでくる人が誰もいなくてとても居心地のいい。

しかし、不自然といえば廊下を歩くと皆が横に避け頭を下げる。



「どうしたんだ、みんな俺にいつもだったら喧嘩うってくるのに誰も今日はうって来ないな」



とい一人ごとを言っていたらなぜか知らないがリーナが返してくれた。



「それもそうよ、あなたの今の地位を知ったものは近ずいてくる奴なんていないわ」



と、リーナと会話していたら後ろから一人の少女がこっちに向かってきた。



「お兄ちゃん!」



(もう待って、この声も何処かで聞いたことがあると言うより瞳ちゃんが転校してきたって事はまさか…)



と、言って抱きついてきた女の子がいた



「お、おう実里久日ぶりだな」



(もうこの状況リーナにどう説明すればいいんだよ〜)



「リーナ紹介するよ、この子が僕のもう一人の許嫁の村田実里ちゃん」



リーナがどんな反応をするか気になっていたがどストレートに言われた言葉が僕の心に刺さった。



「ロリコン」



「ごほごほ待って、リーナその言葉は禁句だろー」



とリーナの方を見るとリーナはフンっとして彼方の方こうを向く



「そもそも、実里ちゃんは何歳なの」



と、リーナが実里に質問する。

すると実里が可愛げに歳をリーナに教えてあげた



「12歳だよ」



彼女の歳を聞いた瞬間リーナからオーラが漂ってきた。

僕はあまりのオーラの強さに押しつぶされそうになった。



「刀馬!」



彼女の呼ぶかけに震えながら答える



「は、はい」



「さすがにそれは、ないんじゃないかしら」



「で、ですよねー」



少しリーナは泣きながら壁をドンっと強く叩いた



「どう言う事!」



「これには深いわけが…」


これは、僕のせいではない完全にとある人のせいなのだ。

事の始まりは2年前に遡る。



「刀馬うちの娘の瞳をもらってくれないか」



「ええ、構いませんけど…」


僕もそう来るとは思っていたのであらかじめ覚悟はしていた。

そんなことを話していると、突然ドアがあいて実里ちゃんが部屋の中に入ってきた。



「お兄ちゃん!」



と、実里ちゃんが何かして欲しそうな顔で僕を呼ぶ。



「どうしたの、実里ちゃん?」



「お兄ちゃん、お外で遊ぼう」



昔から、年が同じ瞳と妹の実里とはよく家族ぐるみで遊んでいた。なので実里ちゃんはいつものように遊びに行こうと言った。


「ごめんね、実里ちゃんのお父さんと大事な話しているからこれが終わったら遊んだあげるからね」



と、言って僕は実里ちゃんの頭を撫でた。



「うん、分かった実里まつ」



と、実里ちゃんは僕の隣のソファーに座った。そこに、瞳が実里を探して追いかけてきた。



「こら実里、刀馬さんとお父様のお話を邪魔してはダメよ」



その時だった瞳が僕の近くで転びそうになる、すかさず僕が支えて瞳は無傷だった。



「わっ」



「危ない」



「大丈夫」



「はい、ありがとうございます刀馬さん」



その時だった、実里が我慢できなくなって遊びに行きたいと騒ぎはじめた。



「お兄ちゃん、実里 我慢できない早く遊ぼ」



しかし、村田大将の大きな一言にびっくりして実里ちゃんも静かになる。そして、村田大将は立ち上がった。



「あ、そうだ!」



あまりにでかい声だったので僕も驚いた。



「どうしたんですか、いきなり」



「うちの実里もついでにもらってくれないか」



僕はため息をついて頭を抱える。



「どうしたらそんなことになるんですか」



「元々、京とはそういう話だったし」



「父さんが…」



なぜ話知らないがもともと僕の父親小早川京とそう言う話になっていたみたいだ。しかし、僕は気が変わったやっぱり決められた結婚なんて間違っている。なので、僕はこの話をなかった事にしたいと、村田大将に訴えかけた。



「でも、僕みたいな奴が将来こんな可愛い子たちの結婚相手なんて…」



それを聞いていた瞳はなき目になりながら僕を見て言ってくる。



「刀馬さんは、私たしと結婚するのは嫌ですか?」



「別に嫌ってわけじゃあ…」



「でしたらなんの問題もありませんね」



後から父親に聞くとこの話は瞳が言い始めたのがきっかけだそうだ。

なので、無理やり婚約させられていると言うよりこっちがその立場だったみたいだ。



「ということで、刀馬 娘をよろしくな」

「俺は次の会合があるからこれで…」


と言って彼はヘヤのドアをしめてさっさと行ってしまった。


「あ、まってくださ…」



確かその後、瞳ちゃんと実里ちゃんが僕とどちらが遊ぶかで喧嘩になり大変なことになった気がするなぁ…

僕は、リーナに事細かにどうして彼らが許嫁になったか説明した。



「で、どうするの?」



僕は、思わず彼女の言ったことを深く読み取らないまま言い返してしまった。



「どうするって?」



「だから、私と別れるの?」



「どうしてそうなる、リーナは僕の彼女だろ」



と言いながら僕は彼女の頭をなでた。



「うん」



リーナはそう言うと顔を真っ赤にして下を向いた。



(こう、恥じらいながらも顔を真っ赤にして喜んでくれる人が僕にはいるんだセルスティーナは死んでからと言うもの僕の周りに幸せなんて無かった仲間とは上手くいかず剣士軍でもいい評判は無かった。けれども今はリーナのおかげで、リーナがいるから僕はこうしてうまくみんなに溶け込めてるのかも知れない…)



しかし、僕は一つ忘れていることがあった。

美粉は部屋にこもって泣きながら自分の実現不可能なことを悔やんでいた...



「お兄様…」



こうして、少し問題はあるが僕はまた普通の学園生活を取り戻した。

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