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異世界でコンビニはじめました  作者: CAT
近所の方々
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第三十六話

ども、今井です


さて久々に雑貨屋コンビニ営業中なのだが


なにやら困ったことがあったらしい


ジュエル曰く商品と売上金が合わないと大した金額じゃないが


これは万引きだな


でもただの万引きではない


そもそもこの店で万引きは不可能に近い


セキュリティーはばっちり魔道具であっちの世界並みのいやそれ以上


で今俺がなにをしてるかっていうと店の屋根裏でこっそり待機中


え、屋根裏なんかで何してるって


店内を監視中です防犯カメラもあるんだけどだめってことで屋根裏の覗き穴から見ています


覗き穴がなんであるかというとなんかあったら面白いかなという気紛れだったりする


「店長怪しい人居ましたか」


「いやまったく普通のお客さんだけだと思うが」


「そうですかそのまましばらく監視しててください」


「はーいっていうかさジュエル」


「なんですか」


「べつに屋根裏から見て無くてもよくないか」


「なんかそれぽいかと」


「それぽいって、まあいいけど」


そう店内にはジュエルが普通にレジに居るのだ


でなぜか俺は屋根裏に隠れて監視


意味がわからん


お、またお客さんだ


雑誌見てドリンクかってお弁当かってレジ前でなんか肉まん頼んでお金払って買い物袋に積めて帰っていった


普通だ










次のお客さんは麦藁帽子に小さい緑色髪に青いワンピース花のコサージュ可愛らしい女の子だ


雑誌コーナースルーして駄菓子コーナーに


ああ駄菓子コーナーは俺がなんとなく作ったコーナーだ銅貨で買えるお菓子がたくさんある


子供限定だ大人が買うとすぐなくなるからな


何個か商品を手にレジへ


なんか花をレジの前に置くと出て行った


Σ(・ω・ノ)ノえっ!どういうこと


「ジュエル」


「なんですか」


「今の女の子からお金貰ったか」


「女の子ってなんですか」


「いや今駄菓子持ってレジの前通ってお花置いてった子だよ」


「あ、本当だレジの前に花がありますね店長ですか」


「いやいや俺じゃないぞ、とりあえず屋根裏だと話し難いから降りるな」











「やっぱり駄菓子が何個かなくなってるぞ」


「え、店長が食べたんですか」


「いやいや俺じゃないからっていうかさっきの女の子が犯人だな」


「さっきからなにを言ってるんですか女の子なんって来てませんよ」


「いやさっきの女の子が駄菓子持ってお店出て行ったじゃんか」


「店長夢でも見てるんですか」


どういうことだ、防犯カメラをチェック


あれ?あれ?駄菓子が消えてお花がレジの前に突然現れて


「どういうことですか店長」


「幽霊だな」


「幽霊ですか」


「ああ、正確には幽霊型モンスターだな、たぶん」


そうこの世界には幽霊が存在します


って言っても正確には残留思念が魔力を帯びて具現化した存在


聖霊とか妖精に近いのである


なにいってるんだって


いや俺に言われても


っていうかさぁこういう説明ってお話だと細かくするけど


現実そんな細かく聞かないよなってことで


「幽霊ってそれよりなんで店長には見えたんですか」


「ああ、俺の眼って呪われてるんだよで俺が見えてジュエルが見えないってことは聖霊や妖精ではないってことで幽霊」


「いつの間にそんな設定に」


「いや前からだけど、使う機会なんてないし言う必要も特に無いだろ」


「ε-(o´_`o)ハァ・・」


「なあジュエル花っていつも置かれてるのか」


「そ、そうですね店長がいつも置いているのかと思ってたんですか」


「そうかぁ納得」


「なにがですか」

























数日後


俺が店番をしていると


麦わら帽子を被った緑色の髪の女の子が来店


駄菓子コーナでお菓子を選んでる


めっちゃ幸せそうな笑顔で


ε-(o´_`o)ハァ・・


選び終わったのか女の子が手に何個かのお菓子を持ってレジに


ジィィ──(。¬д¬。)──ッとみてる


ポケットから花を何個か出してレジの上に置きお店を出て行こうとするので


「ありがと」


ととりあえずいってみる


「え、ああ」


「どうかした?」


走って逃げていった


んーなんでだろう








数日後


俺が店番をしていると


麦わら帽子を被った緑色の髪の女の子が来店


駄菓子コーナでお菓子を選んでる


めっちゃ幸せそうな笑顔で


o(`・д・´)o ウン!!可愛い


選び終わったのか女の子が手に何個かのお菓子を持ってレジに


「いつもありがと」


花を手で受け止めてみる


「あああああ、あの私のこと見えてるんですか」


俺は笑顔であいさつ


「見えてるよ」


「あのあの私」


「どうかした?」


「ごめんなさい」


っていって走って逃げようとするので捕まえてみる


「え、触れるの」


「ん、触れるね」


「ああ、ごめんなさいごめんなさい、私お菓子盗でいたわけじゃないんです、ただ近所の子がお菓子おいしそうに食べてたので私も食べたいと思って私お金とかもってなくて、でも食べたくて私人に見えないみたいでレジの人とかにはお花ぐらいしかお返しできないからごめなさい」


「べつにいいよいいよお花がお金でおk」


(;´-`)


「はい、いつもありがとこれはおまけね」


と肉まんとあんまんをあげる


「あの、私を捕まえたりしないんですか」


「え、なんで捕まえたりするの」


「私泥棒してたし」


「ちゃんとお花レジに置いてったんだから問題ないよ」


「そ、それでも私幽霊だし」


「幽霊でもお客さんはお客さんまた来てね」


「は、はい」


そういうと女の子は駄菓子に肉まんとアンマンをもって去っていった


これで一軒落着と


「なにが一件落着なんですか」


「え、ジュエル」


「一人なに話してるんですか」


「いや幽霊の女の子と話をしてたんだけど」


「それでどうなったんですか」


「いや近所の子供たちが駄菓子食べててそれを羨ましく思った幽霊の女の子が駄菓子を盗んでいたんだけど罪悪感があったらしく自分に出来ることってお花を渡すぐらいしか出来ないって思ってお花レジに置いていたんだって」


「そ、そうなんですか」


「うん、たぶん」


「それでさぁジュエル」


「なんですか」


「俺の給料から引いといてくれていいよ、その代わりこの花レジの横にでも飾っといて」


「わかりました、それにしても幽霊なんて居たんですね」


「ああ時々見かけるよ、邪魔なのは適当に浄化してるけど」


「そうなんですか」


「幽霊って強い思いがないと誕生しないからね」


















「店長、この話って何が言いたかったんですか」


「万引きは犯罪ですってことだよ」


「でも店長許してますよね」


「だってあれはお花ちゃんと渡してたじゃん、それに可愛かったし」


「お花置いていったというより可愛かったから許したって事になってませんか」


「いや可愛くてもただ盗んでいくような子だったら浄化してたよ」


「そうですか」


「それじゃ俺はちょっと外にさんぽにいってくる店番頼んだ」


「(○ ̄∀ ̄)ノぁぃ」



俺はさんぽに出掛けたのであった





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