第四話
ども、今井です
今日は庭で日光浴してまーす
いや太陽まぶしいわ、時々吹く風がいい感じで最高だね
「店長」
「ジュエルちゃん、どうかしたの」
「またあの人来てるんですけど」
「だれ?だれ?」
「いつも魔導書立ち読みしてる人ですよ」
「ああ、キース君ね、まあいいんじゃない勉強熱心で」
「勉強熱心なのはいいんですけど、3時間もお店に居座られると休憩もできないじゃないですか」
「ほっといたらいいじゃん、別に万引きしたりするわけじゃないんだから」
「そういう訳にはいきませんよ、店長追い出してください」
「ジュエルちゃんがすればいいじゃん」
「私あの人苦手なんですよ無口で無愛想で」
「はぁ仕方ないな」
ジュエルちゃんとキース君て同級生じゃなかったかな
「キース君」
「・・・・・・・・・・・・」
「キース君」
「・・・・・・・・・・・・」
無言で本読んでるよ、どうするかな
「キース君、出入り禁止にするよ」
本を読んでた手を止めて顔だけ俺の方向いて涙目だよ
「キース君」
「・・・何か」
「何かじゃないよ、立ち読み禁止でしょ買わないなら出てってくれるかな」
「・・・座って読んでる」
o(`・д・´)o ウン!!そうだね、座って読んでる
ってこらこら立ち読み禁止だからって座って読むってどういうことだよ
「言葉遊びに付き合う気はないから、買わないなら出てってくれるかな」
「オレンジポーション買った」
買ったんだオレンジポーションっていうか横にビンあるし
「店内では飲食も禁止だよ」
「書いてない」
まあジュエルちゃんが苦手っていうのもわかる気がするわ
悪い子ではないんだけど、仕方ない
「じゃあ出入り禁止にするけどいいの」
「それは困る、ここの本は学校の図書館より為になる」
「困るのはお店もなんだよ、君がここに居座ってるせいで・・・」
なぜ困るんだけ、ああ
「俺が眠れないでしょ」
「店長さん、いつも寝てる」
寝てるけど、寝てるけど
「じゃあ出入り禁止にするね」
「それ、困る」
涙目で見て来るんだけど
「店長」
(; ・`д・´)ジュエルちゃんがめっさ怖い顔で睨んでる
やばいやばい
「キース君、ちょっと来なさい」
俺はキース君の首根っこを掴んでお店から出ていくのであった。
ジュエルちゃんコワ━━━((;゜(ェ)゜))━━━!!