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7 誰かに見られているような気がして

 いずれも、論という名が授業名についているが、デザイン演習要素を含んでいる。

 学生たちがプチ演習に取り組んでいる机の間を歩き回り、その場でアドバイスを与えていく。

 時には、自ら学生たちの演習用紙に書き込んでいく。

 例えば、こういう形状はどうだい、こういう構成の方がよくないかい、ほら、こうやって描くとテクスチャーが、というわけだ。


 前から横から後ろから、年頃の娘さんに接近するわけだから、身体に触れないよう、いらぬ方向に目がいかぬよう、気をつかう。

 胸元を押さえる学生もいるが、概して無頓着。



 四限終了のチャイムが鳴った。


 デザイン演習のプリントを回収し、教室を出ていく学生たちに挨拶を返し、少しずつ後片付けを始めながら、教室に居残る学生たちを眺めた。


 演習は決められた時間内に終わること。

 これがモットーであるし、それが実社会に出た時にも役に立つ。

 しかし、あと少しだけやらせて、もう少しで完成するから、と言う学生からプリントを奪い取るわけにもいかない。

 テストであれば別だが、日々の訓練なのである。



 メイメイとランはさっさと出ていってしまい、残るは一人。

 彼女が一緒に下校を、と思っているなら、ランとバッティングする。気まずいことにならねばいいが。

 が、そこそこのところで満足したのか、ものの十分もしないうちに提出して出て行った。


 後は、一人で教室の整理整頓。

 窓の外は雨。

 しかも土砂降り。

 誰かに見られているような気がして、ブラインドも閉めた。

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