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6 授業に集中
三限、四限と、いつも通り進む。
雨のため、裏山行きは中止。
誰からもブーイングはない。
唯一、ミャー・ランががっかりした顔を見せただけ。
メイメイと目が合うと、つい一昨日、あの神社で聞かされた話が蘇ってくる。
だが今、メイメイは何食わぬ顔でデザイン演習に取り組んでいる。
彼女は彼女なりの取り組み方で、頭をひねりペンを動かす。ただそれだけ。
あくまでいつも通り。
一緒に下校する約束のあるミャー・ランも同じ。
ただ、今日のミャー・ランとの下校。
単に、一緒に帰ろうね、というシンプルなプチ・アトラクションではないだろう。
きっと、とんでもない話を仕掛けてくるに違いない。
なにしろ、いつもと趣が違う。
黒装束。まるでくのいち。
いつも黒っぽい服を好んで着る学生だが、今日、それは徹底されている。
首元から足首まで、しかも靴まで黒ずくめ。
フェアリーカラーの髪に似合っているのかどうか。
胸騒ぎがする。
だが、今は授業中。
集中しよう。




