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31 大賢猿様、恩に着る!

 ん?

 草?

 クマザサではない。


 ん?

 んん?

 おお?



 気付かぬ内に、いつしか、よく見る山の景色の中に立っていた。



 そうか!

 あいだみちの口から出ていたのか!


 そいつはいいぞ。

 いい兆候だ。

 だが、まさか、大峰のただ中ではあるまいな。



 けもの道を登った。


 踏ん張れ!

 もうちょっと!

 もうちょっとだ!



 小さな尾根にたどり着いた。


 おっ。

 お、おおおおっ!


 谷筋のはるか向こう、遠い下界。

 街の明かりが!



 よし、いいぞ!

 いいぞ!

 いいぞ!

 いいぞ!


 やれ、うれしや!


 やれ!

 やれ!

 やれ、だ!


 ホントに!


 大賢猿様、恩に着る!

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