282/459
282 最初にルリイアから語られてよいはずのこと
ルリイアに聞きたいこと。
喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
ケイキちゃんの中にノーウェが入ることになった経緯。
その時、その場で何が語られ、誰と誰が知っていたのか。
その詳細。
そもそも、これは最初にルリイアから語られてよいはずのこと。
彼女が進んで説明しないところをみると、何も知らないのかもしれないし、知っていたとしても、アイボリーを傷つけることになると、慮っているのかもしれない。
アイボリーのいないところで確かめればよい。
すでにルリイアは自分の出番は終了と、いわゆる「家事」を始めた。
洗濯機の回る音が聞こえてくる。
それが合図のように、学生たちも片づけをはじめた。
ミーティング後、珍しくフウカに誘われた。
迎えの車が停まっていた。
一緒に、と誘われたが、それを断るとひとつ約束をさせられた。
アイボリーの同僚、アルバイト君へのヒアリング。
付き添ってください。
そろそろ会う約束をするつもりなんです。
一人で聞くには荷が重いかもしれないから、と。




