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275 想像の上に想像を積み重ねた推論
想像の上に想像を積み重ねた推論。
仮説として、説得力はない。
そんな推論まで持ち出せば、無限に拡散してしまう。
しかも、ツータックはノーウェの結婚披露宴には呼ばれていなかった。
しかし、このことも含め、何も言わなかった。
確たるものがない今の段階で、たとえそれが無駄話に聞こえようと、排除していいはずがない。
そんなことをすれば、誰も何も発案できなくなってしまう。
深く考え抜いた案より、思い付きの方がキラキラ輝くことはよくあること。
「可能性はゼロじゃないけどね」
と、フウカも、全否定はしない。
「でしょ」
と、ジンは調子に乗り過ぎだが。
「じゃ、こうしましょう。その二人に接点があったのかなかったのか、ルリイア先輩に聞いてみましょう」
「うん。そうしよ、そうしよ」
が、ここで突然、スペーシアが口を開いた。
あまりの唐突さに、誰もが動きを止めた。
いくつものびっくりした顔が、すまし顔に向かう。




