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二十一の世界 思い出す方法

 初等部の頃の記憶なんてない。当然、シェフィが言っている事など覚えていない。


「すぐにやると疲れているだろう」


 とりあえずこれはそうだろう。学園から帰って疲れた身体で宿題をやる。それでは効率が悪いだろう。


 なら、一度休んで疲れを取ってから宿題をした方が効率的だろう。


「先にやれよ」

「プシェ、お風呂入ってきたら?」

「ああ。シェフィと先に入らせてもらう」

「僕男だって」

「冗談だ。ちょっとしたお返しだ」


      ******


 私が風呂から出ると、ジシェンは部屋に戻っていた。


「おかえり」

「待ってたのか?」

「うん。プシェと一緒にいたかったから」


 私と一緒にいたいからというだけで何もせずに座って待っているとは。


 せめて何かしていれば良いのに。


「その前に風呂に入ってこないのか?」

「そうする」


 シェフィが風呂に入っている間は本でも読んでいるか。


 そういえば、この家に何かアルバムとかないのだろうか。一度探した事はあるが、探していない場所も多い。


 今度掃除ついでに探してみよう。今まで広すぎて掃除していない部屋とかもあるからな。


 もしかしたら、とんでもない状態になっているかもしれない。


 虫好きじゃないんだが、やるしかないか。


「お待たせ」

「ああ」

「何か考え事?」

「そうだな。気にするような事ではないが」

「また一人でそうやって」

「そうじゃなくて、どうせなら二人にも手伝ってもらおうと思うのだが、どこから手をつけようかと」

「何が?」


 やはり分担でやった方が良い気がするのだが、どう分担するか。


「プシェ」

「掃除の事だ。広くてできてない場所もあるからな。この際休みの日にやろうと思って」

「まずは使ってる場所が良いでしょ。プシェの部屋とかこことか。明日行けば長期休み入って僕とジシェンは訓練で学園行く事もないだろうから」

「えっ」


 明日行けば?もうそんな時期なのか。


 もっと後だと思っていた。


「宿題は前倒しで出してなくすって方針になったらしいからないでしょ。だから、ゆっくりできるよ」


 だから宿題が多かったのか。だが、なぜそんな方針になったのか知らないが長期休みを宿題など気にせずに過ごす事ができるとは良い制度だな。


「補講日もないのか?」

「うん。今回はないよ」

「勉強合宿とかも?」

「うん。騎士科は合宿あるけど、成績上位者はやらなくて良いんだ」

「長期休みずっと何もしないと腕が鈍らないのか?」

「大丈夫だよ。時々ツテで王国騎士の訓練混ざっているから」


 そんなツテがあったのか。


「僕の推薦状書いてくれた人が王国の騎士団長だからね。その人に時々来るようにって言われてるんだ」


 シェフィの推薦状は他とは違うとは知っていたが、そういう理由だったとは。


 騎士団長が今まで推薦書いたのなどシェフィだけだろうな。

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