表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/11

10話 スキル《疾風》が進化したぞ!

 《疾風》を手に入れた俺はスキルレベルを上げることにした。


 《疾風》が進化したスキルは強いのだが、スキルの強化は単純に時間がかかる。

 スキルのレベルは、使用回数が増えることによって上がっていく。

 それでレベル上限に達すると進化させることが出来るのだ。


 まぁこれが面倒なんだよな。

 スキルによって必要となる使用回数はバラバラだが、どれも案外めんどくさい。


 ちなみに《疾風》をレベルを上限まで上げるには合計で500回スキルを使用する必要がある。




 《疾風》 Lv1/Lv5 (スキルを100回使用することでLv1上昇する)





 《疾風》の消費MPは5。クールタイムは3秒。

 スキル全体の中でみればMPもクールタイムも低い数値だが、今の俺にとってMPを5消費するスキルを500回も使おうと思えばかなりの時間がかかる。


 だが《能力奪取》を使えば、その面倒な作業をかなり短縮化することが出来る。


 効果には書かれていないが、俺はDSO時代にもう一度同じスキルを奪取したらどうなるのか気になり、実験してみた。


 その結果、《能力奪取》はもう一度同じスキルを奪取すると、スキルレベルが1上昇することが分かったのだ。


 と、いうわけでとっととLv5まで上げてしまおう。


 しかし、約50分でレベル上限まで上げることが出来るって普通に考えてヤバいよな。

 普通なら1日ぐらいかかる。


 まぁもっとも《疾風》は剣士などの前衛職が低レベルで覚えるスキルなので、DSOを普通にプレイしていたらいつの間にかスキルレベルが上限に達しているんだけどな。



「グルルルル‼︎」



 俺は襲いかかってくるウルフと戯れた。

 10分間相手を倒さずにいるには、どれだけ攻撃をいなせるかが大事だ。

 いなす際に一番大事なのは知識と経験だ。

 敵のモンスターがこの攻撃の後にどう動くか、これを知っているだけでかなり変わってくる。

 敵の動きを確実に追える動体視力、一つ一つの細かな行動に対応出来る反射神経が大事だろう。




『《能力奪取》により、スキル《疾風》を取得しました』


『レベルが上がりました』


『《能力奪取》により、スキル《疾風》を取得しました』


『レベルが上がりました』


『《能力奪取》により、スキル《疾風》を取得しました』


『《能力奪取》により、スキル《疾風》を取得しました』


『レベルが上がりました』


『《能力奪取》により、スキル《疾風》を取得しました』




『《疾風》のレベルが上限に達しました。《旋風刀》もしくは《真空斬》に進化させることが出来ます。進化しますか?』



 《疾風》を奪取してから5体目のウルフを討伐したとき、俺の脳内に今までとは一風変わった声が流れた。

 

 《疾風》のスキルツリーはここで《旋風刀》と《真空斬》に分岐する。


 簡単に言うならば《旋風刀》は全体攻撃で《真空斬》は単体攻撃である。


 どちらも有用なスキルであることは間違いないが、初心者から中級者は《旋風刀》を取ることがオススメされている。

 それはプレイヤースキルに左右されず、使い勝手が良いからだ。


 だが、上級者から《真空斬》を取るものがチラホラと出てくる。

 使い勝手で言えばそれぐらいのものだが、効果はDランクスキルとは思えないほどに素晴らしい。



 だから俺が選ぶのは──。



「《真空斬》に進化だ」



『《疾風》が《真空斬》に進化しました」



「よしよし、これで少し上のランクのモンスターからでもスキルを奪取できるようになったな」





 [ スキル ] 《真空斬》


 [ ランク ] D


 [ 効 果 ] 敵の防御力に影響を受けない攻撃を行う。ただし、この効果が適応されるのはスキル使用後の一撃目がクリティカルのときだけである。





 《真空斬》が上級者になってやっと支持される理由、それはクリティカルを発生させさえすれば、防御力を無視した攻撃を行うことが出来るからだ。


 《真空斬》があれば、防御力の高い相手でもデバフを使う必要も無いのだ。


 そして《真空斬》はまだ進化を残している。

 進化するのはもう少し先になりそうだが、もう一段階進化すれば超強力な武器になる。



 ……しかし、今回の《能力奪取》を使用したことによって発生した悲報がある。




 それは──他の冒険者から、



「ぷー、クスクス。アイツ、ウルフ相手にあんなに苦戦してるよ。ダッセぇ!」



 と、笑われていたことです。



 多分これが《能力奪取》を使う上での最大の短所だと思う。



【皆様へのお願い】


現在ジャンル別日間2位です。

1位まで残り約2000ポイント……!


みんな!

この作品を1位にしてくれ!!


この作品を読んで、


「面白そう」

「続きが気になる」

「更新応援しています」


少しでもそう思って頂けたら、


下にある「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にしてくれると励みになります!


(……評価してもらえると、モチベがめちゃくちゃ上がるので最高の応援になります)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ