表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

93/442

若返ったマスターソード

「ふあぁ、よく寝た。ん?俺様は寝てたのか?」


「違うな。スライムに食われて今進化したから生まれ変わったって言うべきだ。若い頃の自分を強く意識してくれないか?」


「うおぉ!なんだ?俺様の体が……」


 俺が鏡を渡すと、彼はペタペタと自分の顔を触った。


「若返ってやがる!」


 そこに立ってたのは若き日のマスターソード。見たところ二十代かな。金髪で鋭い目、引き締まった筋肉を見ると、ジジイのときより強くなってるのは間違いないだろう。


「自分を思い切り殴ってみてくれ」


「……ぐっ、あれ?痛くねえ。すげえなこれ!」


 しかも物理無効。最強兵器の完成だな。


「気に入ってくれて何よりだ。それじゃあ皆に紹介するからついてきてくれ」


「おう!」


 数日前に来て経緯を知っていたから、マスターソードはすんなりと皆に受け入れられた。


「元剣聖のマスターソードだ。よろしくな!」


「「「よろしくー!」」」


「元⁉引退されたのですか?」


「足が無くなってたからなぁ。一番弟子に譲った。引退してすぐに来たから、どいつも俺様がまだ剣聖をしてると思ってるだろーがな」


 一番弟子?こいつより強いのかな?

 俺の疑問はソランが聞いてくれた。


「足が無くなる前までは互角だったが、この体なら俺様の圧勝よ!」


 それでもあのレベルより上の人間がまだ居るのかよ。異世界怖い。


「何だこりゃ⁉どの飯も美味え!」


 マスターソードはうちの食堂が気に入ったらしく、鍛錬以外の時はほとんどここで過ごしているのを見かけるようになった。


 尚、この後人間側のトップレベル戦力を引き抜いたことをジェノルムに叱られた。

 キャラ被りを防いだのだから感謝して欲しいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ