表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/442

チビたちが進化

「さて、第二陣は殲滅したが次は本気で攻めてくるかな?」


「多分ね」


 程なくして大量のネームドモンスターや高ランクモンスターの集団が攻めてきた。

 ざっと数千匹ってところか。やはりこういった物量戦ではダンジョンマスターの数が物を言う。


「どうでもいい奴らは第三迷路に誘い込んでチビ共の経験値にするか…………こいつとこいつ…………それとこいつも生け捕り」


 俺は数十体のモンスターを指差した。

 鑑定したところ、こいつらはジョーカーやその配下のダンジョンマスターにとって大切なモンスターのようだ。

 生かしといて同盟になった時に恩を売るにはちょうどいい。


 信用できる仲間や家族同然のモンスターを殺したら、せっかく仲間になってもしっかり働いてくれはしないだろうからな。

 わざわざ恨まれるような事はしたくない。


「それは良案ですね」


 ソランは俺の真意を見抜いてたみたいだ。老師を見ると彼もニッコリと笑って頷いた。

 この二人は既に俺たちとダンジョンバトルの会議に参加してもらっている。

 ぜひ参加させて欲しいと頼まれたし、彼らの意見も聞いてみたかったからだ。


「決まりだな。第二迷路のスライムたちは隠れさせよう」


 チビ共の助っ人として、一パーティーにヒューマンスライムとアダマンタイトゴーレムスライムを一匹ずつ付けて放っておくと、着実に敵モンスターを一体ずつ倒したり捕獲していったりした。


 ヒューマンスライムがスマホでやり取りして、敵を孤立させたり、他のパーティーと挟み撃ちをしたりとなかなかいい連携をとってた。

 やはり戦いってのは情報を制した方が勝つんだな。


 ドラドラたちのパーティーは五体目を倒した辺りで進化できるレベルになって、ドラドラはリトルドラゴンに、リーヴァはリヴァイアくん、ヤキトリはシェニックスとなった。

 みんな体が二回りも大きくなってる。もう頭には乗せないぞ。


 他のモンスタースライムたちも順調に進化してきている。

 半数以上が倒された頃、やっと敵は撤退を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ