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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
4章 厄介者たちとの出会いと俺の思いつき

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正月SS

明けましておめでこうございます。


このSS本編とは全く関係ありません。

 この世界は都合がいいことに、暦は地球と同じで十二月まであり一月の日数も同じだ。

 しかも年明けのタイミングも揃ってる。


「そりゃ僕が世界を吟味した上、異世界転移させるタイミングを合わせてるからね」


「思考を読まないでくださいよ先輩」


 俺は新年の挨拶に来てくれた縁先輩と一緒に1月1日のお笑い番組を見ていた。


「ははっ。だって君何も話さないじゃないか。癖でついね。ごめんよ」


「エニシは読心魔法使えるのね。今度教えて欲しいわ」


「ごめんねー、僕のは種族特有の魔法だからヴァイオレットさんには扱えないよ。その代わりこれをあげよう」


 先輩はワイヤレスイヤホンを取り出してヴァイオレットに渡した。


「これは?」


「それを付けてると見てる相手の心の声が聞こえてくるんだ。僕からのお年玉だよ」


「お年玉?……とにかくありがとう!」


 は?ヴァイオレットに読心アイテムなんて渡すなよ。ろくなことに使わんぞ。絶対俺の心を読んでからかってくる。

 にしてもなんか先輩っていい意味でおじいちゃんみたいだな。精神が俺の一歳上とは思えない。


「そんなこと言うなら雄亮君にはお年玉あげないよ」


「いやー先輩っていい感じですよね!」


「……まあいいか。はいどうぞ」


 先輩がくれたのはなんの変哲もなさそうな指輪。

 だがきっとこれにはとてつもない魔法が付与されてるはず。


「読心無効を付与しているよ」


「先輩!一生ついていきます!」


 俺は指輪をはめながら先輩に言った。 


「ははは。よきにはからえ」


「ずるいわよエニシ!せっかくいたずらに使えると思ってたのに」


 やっぱりかよ。

 しかし先輩も先にヴァイオレットに渡すとは意地が悪い。


「ドキドキしたでしょう?」


「えっ?俺指輪付けてるのに」


「あ、これは技術の読心術ね」


 なにそれ普通にすごい。


「魔法が使えないのなら技術を使えばいいんだよ」


「マリー・アントワネットみたいなこと言わないでくださいよ」


「くっ、傲慢な考えね。そのうち足元をすくわれるわよ」


 ヴァイオレットもこの人にまともに反応するなって。


「だって僕強いもん」


 その後の縁先輩はヴァイオレットを煽るだけ煽って帰った。

 ヴァイオレットがぷんすか怒るのは初めて見た。

 縁先輩が来るとめちゃくちゃになることが多いけど、こういうのもたまにはいいか。


「なんでユースケは笑ってるの!」

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