表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/443

他の同盟

「「「おぉ!」」」


 そこに居たマスターたちが驚嘆の声を漏らす。

 彼らの声を聞いて、俺たちと話していなかったマスターたちも何事かと聞き耳を立て始めた。


「序列二桁のヴァイオレット様と、それを単独で倒すユースケ君の同盟か。我々の勢力図が大きく変わるでしょうね」


「今回の新人は災難でしょうな。マスターになって半年足らずでこのような事件が起こるとは……」


 当人を置き去りにして、騒ぎ出すマスターたち。中には自分も俺たちの同盟に今すぐ入りたいと言う者もいる。

 上位10%以内の実力を持つマスター同士の同盟ってそんなにすごいんだな。

 俺的には手数が増えるのは嬉しい。


「加盟については待って頂戴。他の同盟の動きを見ないといけないからそれどころじゃないわ」


 他の同盟で勢力が大きな所は、序列1〜10位のマスターたちの同盟だ。

 それぞれが十人以上の規模を持っていて二桁台もゴロゴロいるそうだ。


 中でも1位のイビルロードダンジョンのダンジョンマスターは巷では魔王と呼ばれていて、そもそもダンジョンに入るまでにSランク冒険者では数%しか生きてたどり着けない上、生還はSSSランク冒険者ですら至難なので冒険者ギルドでL(レジェンド)ランク指定されている。


 同盟の規模も一番大きいので、今勝負したら赤子の手をひねるようにやられるだろう。

 他の同盟も今の俺では圧倒的に質で負けてしまう。

 さすがファンタジー世界。戦力は量より質重視だ。


 ベビードラゴンスライムたちモンスタースライムが進化してくれれば多少状況は変わるかもしれないが、少なくとも数年は戦いたくないな。


 それらの同盟を思い出したのか、盛り上がってその場の雰囲気で同盟に入りたいなどと言っていた者は口を閉じ、顔を赤くして恥じた。


「パーティーの終わり頃に心変わりが無かったら改めて言ってくれると助かるわ」


「そうですね。ヴァイオレット様の言うとおりです」


「ちと性急でしたかな」


 頭をかいて、誰もが先程の発言の撤回をした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ