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反撃開始

「3」


「4」


「5」


「……6」


「ダウト」


「タイマンダウト10連戦てかなりイカれてるよな」


 ダンジョンバトルが開始して5日が経ったが、未だどの第一迷路でも敵は半分もクリアできていなかった。


 落とし穴にやられ、マジックスライ厶の魔法にやられ、時々出てくるキングスライム系やエンペラースライム系にやられ、少しずつだが確実に数を減らしていった。


 もちろん倒せるのは雑兵で指揮官クラスの死霊騎士(デスナイト)は倒せてないが、倒したモンスターは回収してスライムに食わせているので彼我の戦力差は日毎に反比例していった。


 ちなみに今回のトランプは俺の負けだった。


「さて、そろそろ動くか」


「おお、やっとか。アニメやマンガは面白いが、長い間家を開けてるとかみさんにどやされちまうからちゃっちゃっと終わらせてくれよ」


 この5日間でジェノルムはジャパニーズカルチャーにかなり侵食されて、俺ともその話題で盛り上がり、今ではタメ口で話すようになっていた。さり気ない夫婦自慢やめろ。


 ヴァイオレットの方は、モンスターを休ませるために自分のダンジョンに戻したり、増援のための新手を追加してきたりと、最初の力押しから無理せずじわじわと攻める物量作戦に変更したようだ。


 ダンジョンバトルでは、自分のモンスターが行った場所が自動マッピングされるからヴァイオレットのとった作戦は間違ってはない。

 だが、今の攻略スピードだと何年かかるのかが分からない。


 ウォールスライムに関しては、何度も敵が目の前を通ってるのに気づかれる気配が全くない。

 さすがに数年も待っていられないので、俺が攻めてヴァイオレットのダンジョンコアを狙うことにした。


 どうやるのかと言うと、ヴァイオレットのモンスターを襲って、彼女のモンスターを食べて進化したスライムたちを退却するモンスターに紛れさせ、しれーっとダンジョンに潜り込ませて気づかれる前にダンジョンをマッピングするといった戦法だ。


「マスター、それならゴニョゴニョ……」


「ナイスアイデアだコアちゃん」


 俺が作戦を二人に言うと、コアちゃんが良いアイデアをくれたのでそれも作戦に組み込んだ。

 上手く行ったらこれで勝てるかもしれないな。

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