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今までとは違うかもしれない

「先輩、これはどういうことでしょう?」


 タコ足の行動について俺が問いかけると、先輩は瞑目して唸った。


「雄亮君、今までの経験からして、スイッチや塔に守護者は居ないと言ったが、今回もそうだとは言い切れなくなったよ。あのタコ足は邪神の一部、今までなら僕と戦った後にあのドームから出せたことなんてなかった。それが出てきてるとなると、経験だけで予想を立てるのは危険かもしれない。タコ足が何もせずに居なくなった理由は、多分僕たちがスイッチを切ったからもう一方のスイッチの守りに行ったんじゃないかな」


 先輩の説明によって女性陣の機嫌は治ったようだ。

 しかし、裏を返すと目の前の処女4人よりヴァイオレットと聖女を選んだということではないか?と言うとまた空気が悪くなりそうなので黙っておくことにした。


 船に戻り、アキトから留守の様子を聞いたが特に襲撃は無かったらしい。


「僕の結界があるんだから大丈夫だよ……て言いたいんだけど、さっきも言った通り、僕の知らない動きを邪神はしているから油断はしないでね」


「うす!」


 油断しなければダンジョンマスターが3人で守っているのだ。邪神本体が来ない限り滅多なことは起きないだろう。


「先輩、邪神の眷属を切った時にこの剣に吸収できたんですけど、邪神本体をこの剣に吸収するってのはどうですか?」


「だめだめ、眷属程度ならともかく、タコ足ですら吸収できないよ。無理に吸収しようとすると、剣が砕けちゃうかも」


『何!?主殿よ、絶対に吾輩を邪神に当てるなよ』


 くそー、いい案だと思ったんだけどな。


「僕が邪神と戦っている時は、いつも通りに感じた。きっと余裕を隠していたんだろう。明日からは出し惜しみ無しで戦うからみんなも頑張って」


「はい。それじゃあ明日は目的地が分かっているから、別れずに8人でもう一方のスイッチを切ってから塔に行こう」


「承知しました」

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