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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
11章 

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特大ブーメラン

「ユースケ君、これを」


 ソランが扉の手前の地面を靴で軽く掘ると、紫色に光るパイプが露わになった。


 どうやらこのパイプが扉の電撃に必要な魔力を供給しているようだ。

 パイプはかなり強固で、俺たちの攻撃に傷一つつかない。


「ふむ」


 少しソランが考え込んで、近くの木造の民家を切りつけた。

 木造家屋にはパイプと同様傷一つつかない。


「うっそだー」


「どうやらこのパイプだけ不壊というわけではなく、この海底都市全体が傷付けられないようですね」


「ほう、ダンジョン壁みたいな物ですかね」


「てことはこのパイプを辿って魔力供給装置のスイッチなり何なりを切らないといけないって訳か」


「面倒ですね」


「まあ、それだけこの塔の中のものが重要ってことだろう。この中に二人がいるのかもな」


 パイプは二方向に分かれており、俺たちはまず片方を辿ることにした。

 地面を掘り返しながらパイプをたどるので、ちまちまとした作業となりずいぶん時間がかかる。


 時間がかかるという事は敵に見つかりやすいという事で、三回も邪神の眷属の襲撃にあった。

 負けることは無いが、それなりに強敵なので何度も来られると鬱陶しい。

 それと。


「光、お前弱くないか?本当に勇者か?」


「あなた方が強すぎるんですよ……」


 三回共、光が自分の担当を倒し切る前に俺たちが先に自分の担当分を倒しきって手伝った。


 一方的にやられてる訳ではなく、半分以上は自分で倒してるから弱くは無いんだけど……報告されたエスリメにいる勇者とは比べ物にならない。

 ……こいう勇者の中では一番歴が短いからまだ育ちきってないのか。


「光殿は勇者覚醒はできるのか?」


 勇者覚醒、勇者の奥の手で限界以上の力を引き出す代わりにその後しばらく使い物にならない技だったか。


「いいえ、まだできません。ウォルテニアにいた時に二人にコツを教えてもらっているのですが……」


「はぁ、最初は他の勇者、その次は聖女そして今は俺たちか。強い仲間と一緒で良かったな」


「くっ……」


 俺の煽りを自覚していたのか光は何も言い返さない。

 ジョーカーとソランは貴方がそれを言いますか?といった視線を向けてくる。

 ……たしかに特大ブーメランが突き刺さったな。

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