表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

418/443

チーム分け

「あ、そうだ!光、よくもエスリメを攻めやがったな!」


「あれは……すみません。僕も騙されてました。聖女様はただモンスターを倒したかっただけみたいですけど、僕は属国の人が虐げられてると言われていたので」


「他人の言うことをホイホイ信じてたら、生きるの楽でいいなぁ。え?」


「…………ごもっともです」


俺がねちっこく言うと、光はうつむいて謝罪してきた。

あれ?こいつ話に聞いてたより素直だな。クレイジー聖女に振り回されて、常識人になったのだろうか?


「さて、話を戻そうか。さっきタラッパ船長が行った通り、僕が邪神の気を引いているうちに雄亮君たちは生贄の二人を助けてほしい。毎回何かしらの仕掛けを解かないと生贄の間に行けないよう魔法がかけられてるから、こぞって知恵を振り絞ってくれたまえ。それと、邪神の眷属がこの都市をうろついてるから油断しないように」


「了解です。それじゃあ全員で動くのも効率悪いし、チーム分けするか。とりあえず船に残って非戦闘員を守るのは、アキト、イーナ、ジェイ、後はタラッパ船長たち。彼らは別の船の人員ですが護衛をお願いできますか?」


「自分の船だ任せとけ!それに妙な事件に巻き込まれた好だ!」


タラッパ船長が自信満々にドン!と胸を叩く。この世界の海の漢たちは強靭だな。

まあ、ダンジョンマスターが3人いるんだから、邪神本体が来なければ何とかなるだろう。


光たちの食料が尽きかけてたらしいので、食料の入ったアイテムボックスの魔法がかけられた袋を居残り組に預ける。


「光、お前もアイテムボックスの袋持ってるだろ?数日で尽きるなよ」


「自分たち用の食料は一ヶ月分入れてたんですけど……」


「容量無限で時間経過無しなんだから数年分入れとけ」


「お金が……」


「……」


勇者とは言へ、世知辛いなぁ。俺はアダマンタイトショックがあってから、もう数年味わったことのない感覚だ。


「それで?生贄探索のグループ分けはどうするんだい?」


「仕掛けを見つけるまでは二手に分かれてはどうでしょう?」


「しかし、人数を割いてはボスのまもりが疎かになるのでは?」


「邪神の眷属はせいぜいBランク程度の強さだから、その装備の雄亮君なら群れに囲まれても、一人でギリ対処できるよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ