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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
11章 

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勇者光との出会い

「雄亮さん?貴方がどうしてここに……」


「………………誰?」


 集団の先頭には、きらびやかな鎧を身に着けた少年と彼に付き従う少女、後ろには水夫や明らかに一般人らしき容貌の人々が数十人居た。


 少年についてソランに聞くと、彼はウォルテニアの勇者の一人、一番年少で俺をひがんでエスリメから出て行ったクソガキ勇者、渡光だそうだ。

 話だけは聞いていたが、実際に会うのは初めてだから分からなかった。


「お、おー久しぶりだなー……元気?」


 親しそうにして良いのか悪いのか、煮え切らない俺の挨拶に少し怪訝な顔をするも、光は船に飛び乗ってきた。


「これはどう言うことですか!?もしかして貴方の仕業ですか!」


「落ち着け、俺等も被害者だ。現状説明はこの人がしてくれる」


「……誰ですか?」


「俺の先輩だ。元の世界のな。俺をこの世界につれてきた人だ」


「どーもどーも、縁です。よろしく渡光君」


 挨拶もそこそこに、光の連れたちも船に乗ってきた。

 向こうも水夫が多いから同じように船ごと引きずり込まれたんだろう。


「なるほどな!てことはあんたが邪神とやらを抑えてる間に俺たちが生贄の嬢ちゃんたちを助けるってことか!」


「流石、理解が早くて助かります」


 先輩がタラッパ船長に拍手する。船長以外の人はイマイチ理解してなかったようで、とりあえず頷いているようだ。


「汚れなき乙女…………そうか、だからか!」


 光が頭を抱える横で、少女が彼を心配そうに見つめる。

 彼女は光の連れの元ウォルテニア国民らしい。


「そういやそっちは誰が攫われたんだ?」


「……聖女様だ」


「……一名、救出しなくても良さそうだな」


「そんな!それはあんまりですよ!」


 あのクレイジー聖女を救出?助けた途端襲われそうだ。

 そもそも自力で逃げ出しそうだし。


「なるほど、聖女か」


 先輩が納得がいった様に頷いた。


「どうしたんですか?」


「いや、ヴァイオレットの力を吸う前から強力になってたから、一体何百人の生贄が囚われてるのかと思ったんだけど、聖女一人だったとはね。聖女は聖女担当の神の加護がある。神力と言う力は文字通り神の力。邪神は腐っても神だから神力を吸えば相当強力になるんだ。いやぁ、力が強くなりすぎないように定期的に見回ってたのにおかしいと思ったんだよねぇ」


 他の神様のパワーを吸収して邪神の力が一気に強まったってことか。

 自分自身で身を持って思い知ったが、あの聖女、力だけは歴代聖女屈指らしいからな。

 属国が攻められた時もあの女がいる戦場だけ押されてたそうだし。

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