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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
11章 

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異変発生

「あら?」


「ん?」


 船室に戻ろうとすると急に上空が黒雲で覆われ、波が荒立ってきた。

 タラッパ船長や船員たちが慌ただしく駆け回り辺りを警戒している。


「タラッパ船長!これは?もしかしてリヴァイアサンですか?」


「分からねぇ!しかし、ただの嵐じゃねえな!その証拠に風が全く吹いていねぇ!」


 確かに空や水面とは裏腹に気持ち悪いくらい風が吹いていない。

 風がないのに黒雲が出て波が荒れているてことは上空が海中にその原因がいるってことか?念の為に妖精装備を身につけた。


「シースナ、お前も武装し……てるな」


「はい」


 俺が注意する前にシースナはアイテムボックスから自らの武器のカギ爪と刃の付いた靴を履いていた。

 装備を完全に付け終わった頃にソランたちが甲板に集まってきた。


「ユースケ様、これは……」


「分からん、急にこうだ。ただ、雲と波の様子から海中か、雲の中に原因となるものがいるのかもしれない。警戒してくれ」


 俺がそう言い終わると、ドンッと船が揺れた。


「おわぁー!」


 一人の船員がしがみつく物がなくて海に投げ出されるが、とっさに翼を広げたソランが海に落ちる前に拾い上げた。


「君、大丈夫か?」


「へ、へい。ありがとうございます!」


 礼もそこそこに船員は自らの持ち場に戻る。それを見てエルフ三人娘俺の周りを囲む。


「何?俺は落ちんぞ」


「お気になさらず」


「別にユースケ様がよろめいて密着できるなんて期待してないよ」


「おさわりおさわり」


 こいつら、この状況でふざける余裕があるのか……ヴァイオレットもその手があったか!みたいな顔してるんじゃないよ。


「ボス。それはそうと、どうやら原因は海中のようですね」


「ああ。しかし、どうしたもんか。水中だと迂闊に手が出せないな。空ならみんなで飛んでいけたのに」


 海は真っ黒で原始的な恐怖を煽ってくる。正直言って、魔法で濡れないようにしても潜りたくない。


「……ご主人様……」


 フェリスが不安そうに俺に寄り添う。まあ、みんなが気を配ってくれるから俺のそばにいるのな一番安全だからその行動が正解だ。だからヴァイオレットさんや、何百歳も年下の女の子に嫉妬するな。

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