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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
11章 

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ギルドに突き出したら依頼をされた

「それじゃあこいつらをギルドに出しに行きましょうか」


 ジョーカーが痛みに呻く男たちを繋いだ紐でひこずりながら行った。

 男たちをひこずりながら大通りを歩く仮面の男(ジョーカー)を見てぎょっとする人たちはいたけど、堂々と歩いてたからか通報されることはなかった。


 それに関しては助かったが、本物の人攫いだったら大事だぞ。

 ギルドに入り、ちょっと引き気味の職員に3人を引き渡すと冒険者だと気づいたのが目の色を変えて上司へ報告に行った。


「犯罪者の拘束を感謝する。私はギルドマスターのルールー」


 出てきたのはダークエルフの女性。外見は肌が褐色な以外エルフと大差ない。握手のつもりか手を出してきたので俺は爽やかに笑って彼女の手を握る。


「いえいえ、冒険者として当然のことをしたまでですよ」


 当たり障りのない返事をすると、ルールーは苦笑いした。


「君のような若者がもっと冒険者にいればな。今回の奴らも今のランクで燻っていたところに儲け話があると違法奴隷商に声を掛けられたようでな。冒険者の特権として検査されない荷に、違法奴隷を紛れ込ませたんだ」


「低ランクに特権なんかつけさせないほうがいいのでは?」


「Sランク冒険者の君からしたらCランク冒険者は低ランクかもしれないが、ギルドや一般人からすれば主力と言える強者たちだ。あまりに優遇しなければそれはそれで問題だよ」


「え?アイツらCランクだったんですか?」


 ヴァイオレットが低ランクとか言ってたからせいぜいGランク以下かと思ってた。ヴァイオレットたちに軽く伸されてたし。

 どういうことだと、ヴァイオレットを見ると彼女は肩をすくめて。


「Cランクなんて私たちからしたら雑魚でしょ?」


 と言った。たしかにそうだけどさぁ。


「すみません。もっと低ランクかと思ってました。さっきの言葉は取り消します」


「なるほど、そういうことか。いや、いいんだよ。実際この特権はBランク以上にしようかという話も上層部で出ている。代わりに何か良い待遇を用意しなければならないが、塩梅の調整に苦労するよ」


「お疲れ様です」


 談笑してると、ルールーはハッとしたような顔になって顔を引き締めた。


「おっといけない、つい話しすぎた。君たちに依頼があるのだよ」


「依頼ですか?」


 俺が聞くとルールーは依頼について説明した。

 内容は違法奴隷商の摘発。この港の治安維持隊との合同任務なのだが、他組織と一緒である以上下手な実力者は送れない。今ギルドがすぐに呼べる高ランク冒険者は俺たちだけだそうだ。


「頼まれてくれるか?」

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