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姿とやってることのギャップ

「ユースケ様」


「ソラン、船はどうだった?」


「明後日にあるそうなので予約しておきました。ユースケ様とエターナルブレイブの名を出したら半額になりましましたよ」


「流石SランクとSSランクは伊達じゃないわね」


 まだSランク冒険者としてまともに活動してない俺や数百年も沈黙していたエターナルブレイブですらこの威光。冒険者ギルドへの信頼は素晴らしいな。


「そりゃ良かった。しかし明後日まで何して暇をつぶそうか」


「私はガをエスリメへ持っていきたいと思うのですが、よろしいですか?」


「ああ頼む。じゃあ明後日まで各自自由行動にするか」


 その日は宿を取り、翌日俺はヴァイオレットとジョーカーを連れて散策の続きをすることにした


「この港歩いてみると、意外と大きいんだな」


「妖精族の大陸で二つしかないほか大陸から船が来る港ですからね。大量の人と物を泊めるにはこれくらいないと」


 一日じゃ見て回れないな。ちょっとした都市と言っても過言ではない。


「い、いゃぁっー!」


 のんびり歩いてると、そんな雰囲気をブチ壊すように悲鳴が聴こえた。

 悲鳴に反応してジョーカーが一番に声の元へ走り出す。


 俺とヴァイオレットも遅れて走り出す。追いつくとジョーカーは路地裏を体を隠しながら覗いていた。

 路地裏では男3人が首輪のついた女の子を手枷に付いてる鎖で引こずろうとしている。


 女の子は抵抗しようとしているが、体を蹴飛ばされもぞもぞとみじろきすることしかできていない。


「ありゃ奴隷か?酷いことするもんだ」


「あんなに傷つけたら価値下がるかもしれないのに……あの男たちバカね」


「ボス、助けましょう」


 ジョーカーは助けたくて、ヴァイオレットは興味なしか。見た目は逆のこと言いそうな二人だけど、方や独りで罪もない村人たちから生命力吸い取ってた鬼畜(ヴァイオレット)と弱いダンジョンマスターたちを助けようと身を粉にして働いてた道化(ジョーカー)だからな。二人共、姿とやってることのギャップがある。

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