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食事は微妙

「やっと着いたか」


 リカヤたちと別れ、俺たちは港へと来た。

 次は魔族の大陸へ行く予定だが、妖精族の大陸から直接行ける便は無いため一度、人族の大陸を経由する必要がある。


 何もこれは妖精族の大陸から魔族の大陸へ行く便だけが、人族の大陸を経由する必要があるのではなく、どこの大陸を行き来するにも人族の大陸に寄る必要があるのだ。


 どうしてそんな回り道をしないといけないのかというと、単純に危険だからだそうだ。この世界の海は強力なモンスターが沢山居るが、人族の大陸周辺の海域は比較的モンスターの数が少なく強力なものはもっと少ない。


 それでも行きに見たリヴァイアサンや海賊など危険があるが、あれでも安全な方だ。

 そんなわけで人族の大陸周辺は開拓されてるが、他の海域は未知な領域が多いそうだ。


「次の人族の大陸への船はあるか?」


「確認してきます」


 ソランが船を見つけてくる間、俺たちは港を散策することにした。


「ここって南の港だよな?」



「ええ、私たちが行きに着いた港はたしか東の港だったわね」


「なんと言いますか、代わり映えしませんね」


「テンプレ」


 ソフィアとピクリナがつまらなそうに屋台で買った焼鳥を両手に数本ずつ持って頬張ってる。

 俺が見てると、ピクリナが一本よこしてきた。そんなに欲しそうに見てたか?


「まあまあだな」


「よほどオリジナリティがあるか美味しくないとエスリメの食べ物で良いってなりますもんね」


 ピクリナと食ったミートスライムの肉は美味かったなぁ。いや、あれもエスリメ産なようなものか。

 エスリメの外は建築物や景色は素晴らしいと言えるものは多いが、食事はやはり故郷のものが一番か。


「エスリメの食材や調味料がもっと流通すれば美味しいものも増えますよ」


「…………なんかそれ食文化への侵略してるみたいで嫌だな」


 口に合う合わないはともかく、旅先では現地のものを食したいと思うのは自然だろ。


「完全にエスリメ食になるとは考えづらいですねボスの元の世界の大国……アメリカでしたっけ?そこから輸入した食べ物でも和食は作られたのでは?」


 うむう、たしかにアメリカ産の食べ物は全てジャンクフードになる決まりなんてないもんな。単純に味が良くなったり安くなるだけかも。

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