ギギ封印
「む?何、どういうことだ?………そうか」
ソランは剣となにか話し、俺の拘束を解いた。
俺が操られる気配はない。妖精の剣がやはりギギになにかしたようだ。
「ソラン、一体何があった?」
「ギギが妖精の剣の中に封印されたようです」
「何で?」
「さぁ」
さぁって、皆何も分からないのか?
『私も驚いた。しかし、妙にしっくりする気分だ』
てことは妖精の剣に元々備わっていた機能だったってことだろうか。妖精シリーズはギギガガ用の武具だった?
『分からない。私たちを作った鍛冶師はそのようなこと言ってなかった』
うーん、これ以上は当事者も居ないし分からないか。
…………あれ?
「ガガは切っても封印されなかったな」
「そういえばそうですね。ギギ限定なのでしょうか」
「あっ!お兄ちゃん、ガガの欠片が」
俺たちがリカヤの声に気づき、ガガの死体を見ると真っ二つになった片方が消えている。
「今一瞬動いたと思ったらすごい速さで森の中へ逃げちゃったよ」
マジか。くそー、ギギガガ時代も2つに分けられてギギとガガになったんだから、今回もそうなることを想定するべきだった。ガガが分かれたならガとガになるのか?
「仕方ない。もう一方を確保するぞ」
真っ二つの片割れが逃げたということはもう一方はいらないのか?
ガガの野性味あふれる姿を思い出すと、自分の敵わない奴から一心不乱に逃げたと見るべきか。
ガガとギギのように動けるガと動けないガに分かれてしまったのだろうか。




