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妖精の剣に吸収

 すこし待つと、御輿を担いだ二人が戻ってきた。


「お疲れ様でーす」


「…………どうしてユースケ様が縛られてるんですか?」


 シースナが怪訝な顔をして俺を見る。

 最初の作戦とは大きく変わってるからなー。


「ユースケ様がギギに操られたのだ。ユースケ様の口で命令されれば我らは逆らえないし、舌を噛むなど自身を人質にされる可能性があったから、このように拘束させていただいた」


 ソランの説明にシースナは納得はしたが、余りにも厳重な拘束にちょっと引いてるようにも見えた。


(ばかな。ガガがやられるなんて)


 おんやー?使えない駒しか無かったギギさんじゃないですかー。いやー、雑魚しか手下にできないなんて残念な能力ですねー。


 私は有能な部下のおかげでこの通り。縛られても戦いが終わって困り事がないことに困ってますよー。ははは。



(畜生!畜生!こうなれば)


 ギギを怒らせすぎた。俺の体の自由がなくなり、頭をひたすら地面に叩きつけられる。手は力いっぱい地面を引っ掻き爪が剥がれてしまった。


「いへへへ!いへえ!いへえ!(痛てて!痛え!痛え!)」


 俺の奇行に気づいた皆が俺を持ち上げて地面から離してくれた。早く治療を。

 ヒールスライムによって頭からの血も止まり爪も生えた。なんてことしやがるこいつ。


(雑魚は地べたでピチピチ跳ねてろ)


 かっちーん。もう頭にきたぞ。


「ほはん(ソラン)」


「は!」


 ソランは再び俺から妖精の剣を取り、ギギをチクチク突いた。


(グギャー!何をする!?)


「やへ(やれ)」


 ツンツンツンツン、何度もソランはギギを突く。ギギは突かれるたびに激痛を感じてるのか必死に叫ぶ。


 グサ。


「あ、力加減を」


(ぐ、ぐあーーー!)


「間違えた」


 うっかりソランがギギに深く突き刺してしまうと、ギギの悲鳴とともに奴の体は妖精の剣の中に吸い込まれてしまった。


「ほはっう?(what?)」

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