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必殺満塁ホームラン!

ちょっと風邪引いてた。

「行くぞ盾!」


『はい。、3、2、1、ゴー!』


 俺はありったけの身体強化を自分にかけて、盾は風魔法で俺をガガへ吹き飛ばす。


「必殺、満塁ホームラン!」


 即席の適当技名を叫びながらアダマンタイトの柱を振り抜き、ガガをかっ飛ばした。


 グォ!?グオォォォォ?


 間の抜けた鳴き声と共にガガは、空の彼方へ飛んでいった。


『こりゃまた豪快にぶっ飛んだっすね』


 思ってた百倍は飛んだな。

 あれだけ遠くに飛んだら、回復と移動に時間を割かないといけないからこちらにはしばらく来れないだろう。


「爺様」


「リカヤ、この馬鹿者が!あれだけ里の外では一人でうろつくなと言ったであろうが!」


 ゴチン!とリカヤは爺様からげんこつときつい説教を頂戴していた。

 以前まではガガは水に近づけなかったから湖は安全だと聞いていたが、それでも一人でうろつくことは許されてなかったみたいだ。


「……お前は皆とともに里に帰れ」


「爺様はどうするんだよ?」


「儂は、あの者と話がある」


 あの者とは俺のことだろう。

 リカヤは不服そうな顔をしていたが渋々、助けに来てくれた大人たちと湖の底へ帰っていった。


「旅の御仁よ、泳げるな?」


「はい。あなた方ほどではありませんが」


「ならば付いて来い」


 俺は爺様の後を泳ぎ、焚き火のところまで戻った。


「はあ、やはりか。先程ちらりと見えたが、これはお主ではなくリカヤがやったのじゃな?」


「ええ。そういえば、食べる前にガガがやって来たんだった」


 爺様は焚き火の側にどかりと座って、しっかり火の通った魚にかぶりついた。


「お主も食え」


 中々美味いじゃないかとぼそぼそ言う爺様と黙々と魚を食う俺。

 あれ?何してるんだ俺たち?

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