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歌で弱体化

 グルルオーン!

 ガガは水中でジタバタとしている。


「泳ぐの下手?」


 かろうじて沈むのを防げている感じだ。


「やっぱり!泳ぎ慣れてないってことは水の耐性を付けてからあまり時間が経ってないんだ!」


 そりゃ数時間前に付けたばかりだからな。

 なるほど、たしかに今まで泳いだことないやつを水に突き落としたらああもなるか。犬かきで必死に泳ぐガガは、なんか無様だな。


 だがいくらじたばたの犬かきでも、ガガはじきにこちらまで来てしまう。

 そもそも、こちらの攻撃が効かないのだからいくら逃げ回っても体力が尽きて最終的に捕まってしまう。


「結局詰みってわけか。せめてソランたちが居れば……」


 絶体絶命のピンチの中、辺りにいくつもの歌声が響き渡る。


 〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪


 これは、リカヤが歌ってた歌か。


「爺様!」


 周囲を見渡すと、数十のリカヤの同族たちが岸と挟むようにガガを取り囲んで歌っていた。


「オラァ!」


「消えろぉ!」


 5人の青年が金属の棒でガガをぶん殴る。打撃が効くのか?

 青年たちはCランク冒険者くらいの実力者だが、ガガ相手にはいささか役不足なはずだった。


 しかし、ガガは5人からの攻撃に仰け反り、まともな抵抗ができずタコ殴り状態だ。


『歌が、やつの動きを鈍らせている?』


 大人数で歌うことで相乗効果があるのだろうか?今なら俺でも十分戦える。


「リカヤ、離してくれ」


「何いってんだよ。お兄ちゃん泳げないだろ」


「リカヤ程は無理だが少しくらい泳げるさ。ガガにでかいの一発食らわせてやる」


 俺はアイテムボックスからアダマンタイトの柱を出し、大きく振りかぶった。

白街は花粉で弱体化。

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