妖精の盾
なんの意味があるか分からんけどいいね機能実装されたみたいですねぇ。
デフォルトがオフなのに気づいてなかった。
Side旅雄亮
「ユースケ様、盾の調子はいかがですか?」
「ああ。兄妹が全て揃ってごきげんだ。な?」
『完璧っすよー。いやー、こうして兄妹が再び揃うなんて。ご主人には感謝っすねー』
ソランがニアラのダンジョンから盗ってきた妖精の盾は、剣や鎧と違ってフレンドリーで軽く話ができる。
剣は弟を見習って欲しいもんだ。
『お、おい盾、聖なる武具である我らが仮にも邪悪とされるダンジョンマスターと馴れ馴れしく話すというのは……』
うるさいのが口を挟んできた。剣とは最初に出会ったが俺の心象の悪さはこいつが断トツだ。
『そう硬いこと言うなよ兄貴!ご主人は勇者や聖女じゃない。邪悪な存在てだけで特別難易度が高いのに俺たちを集めることができたんだ。それって逆に凄くねえか?』
『す、凄いとこれは別……』
盾ぇ、中々いい事言うじゃねえか。剣は黙ってろ。
『それにご主人は俺たちを集めても悪さしてねーだろ?下手な小悪党の手に渡るよりよっぽどいいじゃん』
うーん、俺の敵となる可能性のあるキチガイ聖女とかの手に渡るのを妨害しているのは悪さだろうか?
あの女、頭はおかしいが一応聖なる陣営だからこいつらを装備できそう。
「そういえばユースケ様、ロメイア殿があんなに簡単に我々を送り出したのは何故でしょうか?」
ソランの言ったことは事実で、彼らがダンジョンバトルから帰ってきてすぐ俺たちはフェアリースから逃走した。
あのまま残ってたら、一生ロメイアに飼い殺されてたかもしれなかったからな。
しかし、フェアリースを出て一時間もしないうちにロメイアに追い付かれてしまった。
こりゃ連れ帰りコースだなーっと諦めていた俺にロメイアは言った。
「見送りくらいさせてほしいのー」
今までの行動と相反する台詞に少しの間呆然としたが、その場でちゃんと別れの言葉を告げると彼女は満面の笑みで俺たちを見送ったのだった。
「さあな。あいつの気まぐれかもしれない。ただ……ロメイアの目がな」
「と言いますと?」
「獲物を狙う肉食獣の目だった」
「育ってから食べようと思ってたりして」
「まさかぁ。ははは冗談きついぜソラン」
「流石に考えすぎでしたか」
多分、ここの下らへんに薄っすいグッドマークがありますんで、よろしければいいねお願いします。




