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ワーカーホリックコーリン

「ただいまー」


「お疲れさまでした。どうでしたか?」


 ブライシュクでの顔合わせを終えた俺はエスリメに帰って孔明の執務室へ行った。


「まあまあかな。ブライシュク、ラッシュン、ヨゴは近い内に使者を送るって言ってたし、他の国も今すぐ戦争だって程、敵対的って感じではなかった」


 手柄を先取りしようと出し抜いた挙げ句、出し抜こうとした相手に助けられたんだから強く出れなかっただけかもしれないが。

 顔合わせの時、歯ぎしりして悔しそうにしてる奴はいたけどずっと黙ってた。


「ゴーレムの方はいかがでしたか?」


「好評だった。てか、もう次の新型を期待された」


「それはニアラさんの腕にかかってますね」


 ここに居ないニアラは、帰国後早速ラボに向かってしまった。

 今頃ゴーレムの改良と新型の開発に勤しんでいるだろう。


「コーメイ様ー、こっちの書類終わりましたわー」


「ん?では、こちらをお願いします」


 部屋の隅で書類仕事をしていたコーリンの机に孔明が一メートルはあるだろう書類の山をドン!と置くと、コーリンがバタンと机に突っ伏した。


「だ、大丈夫ですか?」


「ユースケさん、だ、大丈夫ですわこれしき……ゴクゴク、ふう、これで後3日は戦えますわ」


 エナドリを一気飲みして書類と退治するコーリン。目がガン決まりだ。

 いくらエナドリでも3日はきついでしょ……。


「おい、孔明」


「大丈夫ですよ。ちゃんと身代わり人形は持たせてます」


「…………」


「冗談です。コーリンさん少し休憩しましょう」


 俺のジトとした視線に、孔明はすぐに発言を改めた。

 本気で身代わり人形持たせてたら引くわ。


「た、助かりましたわー」


 再びバタンと机に倒れ込んだコーリン。しかしいつまで待っても起きる気配が無い。近づくと静かな寝息が聞こえた。


「孔明、もう少し優しくしてやれよ。俺、推薦者だからコーリンさんが過労死したら間接的に殺したことになっちゃう」


「分かってますよ。この書類が片付けば峠は越えるんです」


 本当かぁ?

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