ブライシュク
「なるほどな。そういう事ならマスターソードたちに話をつけておこう。すると、俺の子たちの師匠になるのは」
「それはそれで務めさせてもらいます。人に教えることで新たに見つけられることもありますので」
そんなものか。俺は何かを極めたことは無いから全くわからん話だな。
「とりあえずお前がここに仕官した理由は分かった。どうしてお前がそこまで力を求めるのかは気になるが、時間も時間だし今は聞かないでおこう。アダマンタイト製の装備の支援の許可は出しておくから今度工業エリアに行って貰ってこい」
「はい!ありがとうございます!」
ベリルは一礼して俺の部屋を出てスキップしながら帰っていった。
そんなに嬉しいか。
「雄亮さん」
「孔明か。どうした?」
振り返ると孔明が立っており、俺に資料を渡してきた。
「これは?」
「ブライシュクという国で何やら異変があります」
「また戦か?」
ベリルのフラグ回収速すぎるだろ。ものの数分だぞ。
こうなったらあいつ一人で戦争終わらさせるか。
「いえ、そうではありません。どちらかと言うと救援要請ですね」
資料に目を通すとなるほど、ブライシュクから近隣の国々へ使いを出していると書かれていた。
そのうち一国は公式に友好国のクロノ帝国だ。
「うちには来てないけど?」
「直に来ますよ」
孔明の予言は当たり、翌日にクロノ帝国から電話がかかってきた。




