表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

327/443

勲章授与後

「失礼します」


「うん、入って」


 式典が終わり、俺はダンジョンマスター居住区の自室にベリルを招いた。

 あ、式典は大成功だったぞ。勲章を与えて、分野ごとに勲章があることが良かったのか、今回貰えなかった奴らの勤労意欲が爆上がりしていた。


 農業とかで、品種改良して新しい種を作ったりしたら勲章があるからな。

 国民のみんなには頑張ってもらおう。

 さて、とりあえず俺はベリルに茶を入れる。


「恐縮です。ですが私がやりますよ。主君に茶を入れさせるなんて」


「いや、公の場で無ければ礼儀なんてどうでも良い」


「は、はあ」


 ベリルはソラン程堅物でもないだろうから、しばらくしたら楽に話してくれるだろう。

 ソランは何度も俺たちの間に礼儀は不要だと言ったが、臣下の礼を崩すことはない。そこがあいつの良さとも言えるがな。 


「ベリル、銀十字勲章おめでとう。似合ってるぞ」


「ありがとうございます。ユースケ様のお手製の品を頂けて感無量です」


 ベリルの胸には銀色に輝く十字の勲章が付けられていた。

 今回の勲章授与は人数が多かったから付けてあげるの疲れた。こういうのは代理が付けると微妙だから珍しく、俺が全て行ったのだ。


「俺がお前を呼んだのは、一つ聞きたいことがあるからなんだ。どうしてエスリメに仕官しようと思ったんだ?」


 ベリルが俺に仕官したいと直談判した理由。俺が仕官を認めたと言うのとは俺、国王のお墨付きがある兵士になると言うことであり、普通に一兵卒として仕官するよりも、スタート地点もぐっと高い位置に行けるし、出世のスピードが明らかに違うから。それは分かる。


 だが、そもそもエスリメに仕官しようと思った理由は不明だ。鑑定にも仕官するためにエスリメに来たと書かれているだけで詳しいことは分かっていない。


 ベリルが俺に直談判したことで、俺が冒険者たちに近衛隊に入らないかと誘ったわけだから、こいつはどうして俺の下に付きたいのかが知りたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ