コアちゃんのお願い
エスリメの中央公園のベンチに座っている少女が一人居た。公園にはベビーカーを押しながら談笑する若夫婦や、球技をして遊んでいる少年少女たちもいる中で少女は一人で悩むように俯いていた。
「やっほー、コアちゃん。僕を呼び出した用って何かな?」
少女、コアちゃんは縁の声を聞いてまっすぐ彼らを見つめて直後、首を傾げた。
縁の連れは彼と手を繋いでいるコアちゃんそっくりの少女とその後ろで大量の荷物を持たされているカスターだったからだ。
「あの縁様、後ろの方と隣の方は?」
「ダンジョンマスターランキング11位のカスター君。デートの荷物持ちだよ」
「エニっちゃん、俺っちの肩書きと仕事のバランスおかしくね?」
「ここに居る間は我慢してよ。でこっちが」
「妹の輪名でーす!」
ピースをしながら輪名は元気よく自己紹介した。そう、縁と手を繋いでいた少女はコアちゃんの外見のモデルとなった縁の妹、次元輪名だった。
「ふーん、この子がお兄ちゃんが作ったダンジョンコア。かわいい!」
「もちろんだとも!この僕が徹夜して作り上げたんだぞ。輪名との誤差は0.01%も無い!」
「お兄ちゃんすご~い!」
放っておくとどんどん盛り上がっていく兄妹を見て、カスターはどこか諦めたように遠くを見始めた。
どうやらここまでの間に何度も同じようなことがあったようだ。
「初めましてカスター様。輪名様。私はマスターユースケのダンジョンコアです」
「どうもご丁寧に。俺っちはカスター」
「よろしくー」
カスターは輪名とコアちゃんを交互に見て何とも言えない表情をしている。彼は同じ外見なのにここまで性格が違うと印象は変わるのかと考えていた。
「縁様、今日はお願いがあってお呼びしました」
「何かな?」
「私を戦えるようにして欲しいのです」
何書くか分からないけどTwitter始めました。
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