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とある敵軍の兵士

 俺たちは敵が突撃してきたのを迎え撃っていたんだ。


 そりゃもう生き残るのは無理だと思ったよ。なんせ敵軍人は全員アダマンタイトの装備を身に着けている上に個々の技術も俺たちじゃ太刀打ちできないくらいだったからな。


 だけどよ、不思議なことに敵の武器には刃が付いてなかったんだよ。

 剣のような鈍器、槍のような鈍器で俺の仲間を気絶させては敵の後方に引きづられていく光景は恐怖でしかなかった。


 俺も得物を叩き落されて、もはやここまでかと思ったんだが、敵は俺に追撃を入れずに手を縛って後方へ送ったんだ。


 そこで連行されている途中、おかしなゴーレムたちを見たんだ!

 剣を持ったゴーレム、弓を持ったゴーレム、他ニ種より明らかに動きの速いゴーレムの三種で、それらを見た時は自分の目を疑ったよ。


 武器を使うゴーレムなんて聞いたことが無かったからな。

 腕の部分が剣になっているゴーレムなら見たことがあったが、あのゴーレムは鞘から剣を抜いて戦っていた。


 ゴーレムってあんな器用なことできるっけ?と思いながら見ていたら人間じゃとても無理な速さで剣を振り回して味方を蹴散らしていった。


 弓を持ってたゴーレムも丸まった鏃の矢を高速かつ正確に連射して、そのほとんどが味方の腹や足に当たった。うちの部隊一の弓使いでもあんな芸当無理だろうな。


 速いゴーレムは意味がわからない速度で味方を殴り飛ばしていた。背中や脚から青い火が出ててあれが速さの秘密なのかなー?と予想するくらいしか出来なかったよ。


 もう二度とエスリメとは戦いたくないね。



             (とある敵軍の兵士)

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