会議は混沌に
孔明がそこまで言うなら救出の方は問題ないんだろう。
てか孔明が認める性能のゴーレム早く見たい。
「当たり前だが、救出は人命第一だぞ。よし、それはそうと隣人を売り渡した薄情者たちには罰を与えないとな。俺が直接行こう。いいだろ?」
「はい。しかし、今の所こちらは一人も殺されてないので、殺すのは無しですよ」
「ああ。命は奪わないさ。命はな」
孔明と俺は目を合わせてニヤリと笑いあった。顔には出さなかったけど、孔明もこの件には相当頭にきているみたいだ。
「侵略しようとしてきたバカ国の兵も殺さずに蹴散らそう。そっちのほうが圧倒的じゃないか」
「いっそのこと全作戦同時展開しましょう。神聖国戦では殺して恐怖を与えましたが、今度は殺さずに恐怖を与えるのです」
「今回の戦いには決まりが無いからなあ。適正な捕虜の扱いは保証しかねるぜ」
俺と孔明がニヤニヤ笑いながら話している光景を、他のみんなはドン引きしながら見ていた。
「何かユースケ様いつもとキャラ違わない?」
「今回の件に相当憤慨していらっしゃるのだろう。それかダンジョンバトル明けで疲れておられるのか」
「昨日、私が同席した場で頭を使う話を聞いてましたから。ユースケさんも限界なのでは?」
「はぁ!?ニアラ、アンタ…………そう言えば楽しそうな仕事しているみたいね。誰に媚びたのかしら?」
「うふふ、心配しなくても私、年上が好みなの」
「何かこっちでも面倒なことになった!?」
「ホッホッホ、儂にもワンチャンあるということじゃな?」
「老師、冗談ですよね?」




