まだまだ論功行賞
花粉症持ちにとっては辛い季節です。
ちなみに白街は鼻、目、喉にきます。
その後ノルンが、ベリルと同じ報酬を受け取り、他の冒険者たちにはアダマンタイト製の武器か防具を一つずつと、百万DPを授与された。
「ここまで呼ばれた者たちには、後日行われる勲章授与式にて銀十字勲章が与えられる」
この勲章だが、元々はマオやダンジョンマスターたちのためのものだ。
あいつらにはアダマンタイト製の装備やDPは腐るほど渡しているから何を渡せばいいのか分からなかった。
だから、直接欲しいものは何か聞いたら俺の手作りの品と言ってきた。
手作りと言われて悩んで孔明と相談した結果、勲章という形で俺が加工した金属にリボンを付けたものを渡すことにした。
勲章の種類は、上の格からアダマンタイト製の十字架の黒十字勲章、オリハルコン製の十字架の金十字勲章、ミスリル製の十字架の銀十字勲章だ。
冒険者とマスターソードに付き合わされ、無茶な突撃をさせられた哀れもとい勇敢な兵士たちには銀十字勲章、ダンジョンマスターたちには金十字勲章、ソラン、ヴァイオレット、マスターソード、マオには黒十字勲章が送られる。
この勲章は武功用の勲章なのでチースには別の形の金勲章を渡そうと思ってる。
冒険者の後はマスターソードと兵士たち、マオ、そしてダンジョンマスターたちの順に報酬が渡されて長い論功行賞は終わった。
さて、ここまでは広場に記者しか入れてなかったから割と砕けた話し方をしていたが、勲章授与式は生中継の予定なので気合いを入れて臨もう。まだ勲章を作り終わってないからそっちのほうが先だが。
ニアラがめっちゃ強いゴーレムを作り出したら、そっち系、研究者用の勲章も必要になるな。今のうちに形を考えておこう。
星型でいいか。トゲの数を増やしたら結構なパターンを作れるから楽だなうん。
会場の片付けを終え、俺はエスリメの幹部を連れて会議室へ向かう。
議題はダンジョンバトル中に舐めた真似をした連中をどうしてやるかだ。
俺を苛つかせていた理由だな。




