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新世代システム

「世界を作る力が無いとはいえ、上位世界の人間の力は強大だ。放浪者であっても奴を止めることはできない。上位の存在にはどんな魔法も効かないんだ。そこで創造者ちゃんは放浪者の隠し要素を使う事にした。それが新世代システム。早速彼女は以前接触した放浪者、僕の父さんを一匹の猿人のメスの元へ導いた。そして()()()父さんは猿人に一目惚れして魔法で進化させて放浪者と同じく不老になる魔法をかけて結婚した」


「えぇー……」


 何だその急展開。


「僕も最初聞いたときビックリしたよ。でも父さんと母さんは何十万年たった今でも新婚みたいにラブラブだから文句は言えないさ。人間に進化した母さんは確かに美人だけれど、どうして猿人の状態で惚れたかは今でも理解できないけどね」


 本人たちが幸せならそれでいいのか。でも俺が先輩の立場ならショックを受けるな。父は人外母は元猿人か。


「そして産まれた新世代、僕の兄さん、姉さんにはそれぞれ一つずつ上位世界の人間にも効く特殊能力が備わっていた。新世代と放浪者の大きな違いはそこさ」


 そこまで説明されて俺はピンときた。


「先輩がニアラの洗脳を解いたやつですね!」


「その通り!しかし、犯人のバカ野郎にもそれがバレてて洗脳能力を持っていた兄さんに取り付いてしまった。奴は他の兄妹や放浪者を操り世界を支配しようと動いた。父さんや洗脳から逃れた兄さん姉さん、放浪者たちはそれを阻止しようと戦いが起き、やがて多くの小世界が巻き込まれる大戦へと発展した。そのせいで歪みが大量発生していくつかの世界が崩壊した所で両陣営は戦いを止め、敵は姿を消し、父さんたちは壊れかけた世界の正しい事象を起こして世界を修復する事に注力し始めた。そして現在、再び奴らが活発に活動を始めた」


 ミイラ取りがミイラになるとはこの事だな。

 先輩に備わってる特殊能力ってあの癒やしの力か。先輩ってヒーラーだったんだ。


 上位世界の犯罪者ってのがラスボスだよな?

 先輩がおちょくるだけで直接戦わないのは、まだ上位世界の存在を打倒できる能力を持ってる新世代が仲間にいないからだろうか?

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― 新着の感想 ―
[一言] 話の一部だけ抜き出すと、『進化の実』が思い浮かんだ。
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