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スライムダンジョンのダンジョンマスター 〜俺だけが召喚できるスライムを使って一大国家を作ります〜  作者: 白街
10章 ダンジョンバトル〜ニアラ〜

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一芝居うたせた

 ソランとヴァイオレットは互いの目を見ながら頷き、ニアラに斬りかかる。

 先程とは明らかに動きの遅い二人におや?とニアラは疑問に思ったが、それは一瞬のことですぐさま二人に呪い付きの傷をつける。


「ぐあー」


「うわー、しまったー」


 大根役者もびっくりの棒読みで二人は苦悶の表情を浮かべる。

 慌てて俺はすぐさまヒューマンスライムに、声帯模写をさせて生中継で流れている二人の声の吹き替えをさせた。


「くっ、呪いの傷は普通の回復魔法が使えない。こうなったら一度死に、ユースケ様より頂いた蘇生アイテムで回復しなければ」


「死の痛みなどエスリメの民とユースケ王を守るためならば、何度でも耐えてみせるわ!」


 そう言って二人は自身の喉を裂いて復活した。

 なぜこんな事させたのかというと、先のジョーカー隊の自殺戦法に生中継を見ていたエスリメの人々がドン引きしていると報告が入ったのだ。


 回復不能の呪いや、蘇生できる身代わり人形等のなんの事情も知らない国民からしてみればジョーカー隊は、少しの負傷で自殺して何故か生き返る化け物集団に見えていたのだ。


 本当に今回のジョーカーたちは活躍と、アホ行動を足し引きしてゼロの戦果だ。


 二人の台詞(吹き替え済)は国民たちに届き、これで自殺して生き返る理由を伝えられ、俺の家臣たちはエスリメの為に死の恐怖にすら打ち勝つのだと国民たちからのダンジョンマスターの家臣たちの人気取りもできるはずだ。


「生中継が裏目に出る所でしたね」


 俺の隣で孔明がボソリと呟いた。


「まあ、なんとかカバーできたから良いだろう。ジョーカー隊には後で説教だがな」

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