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観戦者の感想

「すっご!」


 すべての戦場をビデオ通話を利用して見ていたが、どこもこちらの完勝だった。

 マオは、俺が冗談で言った形態変化を習得していた。本当にできるとは思っていなかったから、正直驚いた。


 ドラゴンを圧倒したための形態は、まだ第二形態と言うのだからマオの力の底はまだまだ見えない。

 蓮もマオをサポートして善戦していた。あいつのおかげでドラゴンを生け捕りできたし、マオの消耗は最小限ですんだ。


 ヴァイオレットたちはさすがは歴戦の風格と言うべきか何というか、素晴らしい突破力だった。


 てか俺、ヴァイオレットが戦うのを初めて見たかもな。強いとは聞いていたし思ってたけど、やはり安心できる強さだ。


 ソランの所は、ベリルとノルンと言う二人組の冒険者が大活躍だった。

 彼らのおかげてソランたちは戦うことなく、ニアラのもとへ行くことができるだろう。


「ね、ねえ雄亮君?マオ君にあんなこと覚えさせたの?」


「あんなことって……変身のことですか?遊んでいる時にふざけて言ったことを真に受けたみたいで……まさか本当に強くなるとは」


「本当にね!僕もあれ以上強くなられたら確実に勝てるとは言えないよ」


「え…………てことはマオが第二、三形態になったら先輩でも危ないんですか!?」


 空から槍が降ってきても飄々としていた先輩が青い顔をして手で口を抑えている。

 マオを連れてきた時と逆転しているな。


「彼の潜在能力は無数にある異世界の中でもトップクラスだ。だからそこまで強くなかった頃に徹底的に痛めつけて僕に逆らえないようにした。今すぐ彼と戦えと言われたら僕は脱兎の如く逃走するよ。あ、事前に準備ができるのなら多分勝てるよ」


「素の力はマオの方が上なんですね。ちょっと今の話を聞いてると俺の周囲の力関係がどうなってるのか気になってきました」


「ん?知りたい?僕の独断と偏見で作った最強ランキングなら教えられるけど」


「そんなの作ってるんすか……」


 暇なのか?


「これは、事前準備無しの普段の装備で戦ったらっていう純粋な武力でのランキングだから、そこんとこ注意してね。」


 そう前置きした後、先輩は最強ランキングを語りだした。

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